[4]運命の日
今日は飲み会の日だ。
実をいうと昨日俺は緊張して寝れなかった。
「ふぁ〜あ〜ねみぃ〜いくか」
学校で翔平と待ち合わせして教室に向かった。
「おまえ目の下にくまできてるぞ!ははぁーんさては寝れなかったな」
「いいだろ!緊張したんだよ!それよか早く教室行くぞ!」
教室に行くと聡美たちがきていた。
すると聡美がこっちに気づいた。
「あっおはよう!」
俺は聡美と顔を合わせたくなかった。
(くまができてるの見られたくねーもんな)
翔平があいさつに答えた。
「おはよう!早いな〜」
「フフッなにいってんの?あと2分で授業始まるよ」
俺は授業中ずっと寝ていた。
そして授業が終わり午後6時、居酒屋で待ちに待った飲みが始まった。
「え〜ゴホン!それでは始めたいと思います」
翔平がしきった。
「まぁなんの記念日でも祝いの席でもございませんがひとまずかんぱ〜い!!」
「なんだそりゃ!」
翔平以外の三人が口をそろえ笑いながら言った。
ひとまず乾杯をした。
有紀が俺に話してきた。
「亮君はぁ彼女いるのぉ?」
「あっ俺?いないんだよね〜」
「そぉなぁんだぁ〜じゃあぁここの4人みんな居ないんだねぇ〜」
(ぇっ!?聡美ちゃんも彼氏いないんだ…)
その後俺たちは話は絶えずに10時まで飲んだ。
「もう10時かぁ〜みんな時間大丈夫?」
「私はぁ大丈夫ぅ〜!聡美はぁ?」
「あっ私も大丈夫。」
「そっか!じゃカラオケでも行きますか!」
翔平は張り切ってる。
カラオケまで向かう最中俺は聡美、翔平は有紀と歩いた。
(おいおい、いい感じじゃね!)
「亮君て地元が愛知なんだよね?」
聡美はいつの間にか俺を名前で呼んでいた。
「うんそうだよ!」
「やっぱり地元の方がいい?」
「うーんどうだろうなぁ。こっちもこっちで楽しいからなぁ」
「そっかぁ〜私も愛知に行きたいな!」
「一回くるべきだよ!楽しいからさ」
談笑しながらあっという間にカラオケについた。
「じゃ始めますか!まず誰歌う?!」
「あたしぃ〜翔平君のぉ歌聞きたぁい〜」
「そうだよ!翔平歌えよ!」
「そっか〜!じゃケツメイシいきます!」
翔平の歌から始まった。
俺もなんとか乗り越えて聡美の番がきた。
俺は気になって、
「聡美ちゃん何歌うの?」
「HYのNAO!この歌好きなんだっ」
俺は歌っている彼女に見とれた。美しかった。どの歌手よりも美しく見えた。涙さえでそうになった。
俺は軽く興奮して彼女にいった。
「すご〜い!めちゃくちゃうまかったよ!」
彼女は顔を赤くしていった。
「ぁっぁりがと…」
俺たちはその後もカラオケで過ごして、気づいたら終電がなくなる時間までいた。
「あぁ〜もぅ〜電車がぁないよぉ!」
「ぅっうん!どうしようか…?」
彼女たちが困ってるのを見て、翔平はいった。
「じゃよかったら俺たちの家にくる?」
「えっ…翔平…急になに…」
「だってよこのままいても電車こねーんだからよ」
「いやそうだけどさ…」
「私はぁいいけどぉ4人も入れるのぉ?」
「じゃ2対2に別れればいいじゃん」
「そぉだねぇ〜翔平君たちだったら安心だしぃ〜」
「じゃ私はぁ翔平君の家でぇ泊まらせてもらうぅ〜」
「わかった!じゃ有紀ちゃんは俺んちで!聡美ちゃんは亮の家でいい?」
「ぅっうん…!」
こうして聡美は俺の家で泊まることになった。