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TO BE BORN

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

明かりを落とした広々とした空間。其処には、祭壇が設けられていた。

祭壇の上には、死人(しびと)の腹から取り出された、臍の緒を垂らした嬰児。

息をしている事は、幽かに上下する小さな躯が伝えている。

額に緋い液体を細く受け、貌は緋に染め上げられていた。

泣く事もしない。人形のようにただ在るだけ。

嬰児に血を垂らしているのは、黒いスータンを纏った祭司だ。

祭司は告げる。

「機が熟した曉には、我等が神は復活を遂げるであろう。」

静かだった部屋に、おおおっと云う、どよめきが沸き起こった。

そう、壇下の暗がりには、幾人もの人々が居たのだ。

人々、信者と云うべきだろうか、彼等は祭司の言葉に狂喜した。


――――我らが神に祈りを。

――――我らが神に御贄を。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

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