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＊衝撃は突然に

「あ～、久しぶりにのんびり～」

　その青年、ダグラス・リンデンローブ・セシエルは黄色のソファに体を預けてのんびりとテレビを眺めていた。

　背中まである見事なシルヴァブロンドの髪は直毛で、邪魔にならないように後ろで束ねている。赤茶色の瞳は大きく、可愛い顔立ちの彼は傭兵だ。

　ここは日本の首都圏──傭兵仲間である友人宅に泊まりに来ている。

「ダグ～生魚は平気か？」

　キッチンから友人が尋ねた。

「ん～、どっちかというと好きなほう～」

「オッケー」

　液晶テレビのリモコンを持ち、ジュース片手にあちこちチャンネルを変えてローカルテレビにチャンネルを合わせた。彼は日本語を理解出来るのだ。

＜ルシエッティ王国からノエル王女が大使として来日されました＞

「ふーん。聞いたコト無い国だなぁ」

　刹那──ブホッ!?

　青年は目に映った映像にジュースを吹き出した。