第1話「起動」
「30年かかった…
隠れて開発を続けて
日の目を見る時がきたのだ」
「ようやくですね」
「ああ、完成だ」
「アイデアをまとめるのに15年
開発に着手して10年
試行錯誤を重ねて5年」
「ようやくですね」
「ああ、完成だ」
「最初は20人いたメンバーも
今では私だけ、それでも
必死に打ち込んできた」
「はい、ようやくですね」
「ああ、完成だ」
「あれは7年目のとき
メンバー全員一気に去って…」
「…雨寺博士!新製品
早く見せてもらえますか」
「ああ、そうだな…これだ!」
ゴトッ
「え…大きいですね
なんの機械なんですか」
「夢の自動マシーンだ!
コンセントにつなぐ…」
「…」
「スイッチをいれる」
ブゥゥゥゥゥン
ゴウンゴウンゴウンゴウン
「そして!この鉛筆を穴に挿し込む」
「え…」
カチッ
ピピピッ
ギャリギャリギャリギャリ
ピーーーーーー
…スッ
ゴウンゴウンゴウンゴウン
「どうだ!ちゃんと削れて
先もしっかり尖っている!!」
ゴウンゴウンゴウンゴウン
「あの…」
ゴウンゴウンゴウンゴウン
「ペンシルシャープオートメーション
略してPSAの完成だ!!」
ゴウンゴウンゴウンゴウン
「…あの博士!」
ゴウンゴウンゴウンゴウン
「どうした」
ゴウンゴウンゴウンゴウン
「それ、もう普通に売ってます
もっと小さいやつで…
小学生のときによく使ってました…」
ゴウンゴウンゴウンゴウン
「…な…んだ…と!?」




