団長に部下はいませんが副団長にはいます
やはりと言うか周りが騒ぎますね。
「私は強く賛成しますね!現状国民に被害がないとはいえ次がないとも言えない。同盟でも何でも出来るのであれば早い方が良い。」
と声を挙げたのは魔道士副団長だった。
・・・なんか此方をみて一瞬笑った様な気がしますが
私の資料は常に収納の中に入っていますし召喚の魔法陣の書も全部読んだ後に封印をしたので私が解くか死ぬしか封印は解けないです。ですので悦に入ってもそこまで出来ることは無いと思うのですが何を企んでいるのでしょうね?団長に昇格でもするのでしょうか?
「まぁ共存が出来るのであればそれに越したことはないが上手くいく保証はあるのか。」
「家庭の事情で何回か話をしたことがありますが気の良い方でした。こちらから手を出さない限りは敵にはならないと思います。資料が盗まれたのでなく複製、強襲でなく侵入、最後に外に出てまるで国民に避難を促すかの様に結界に攻撃、やろうと思えば国を壊すことも出来たと言うのに。」
周りの貴族にも分かりやすく丁寧に説明しました。
これで駄目ならもうどうしようもないですね。
「あい分かった。向かうのは勇者であるリリスと交友のあるクロエで良いな。問題が無ければ準備が整い次第向かってくれ話は以上だこれにて解散とする・・・宮廷魔道士の団長としての席はそのままなので、お主が辞めると言わない限りは継続だ。残念だったな副団長。だが団長不在の間の国の守護は任せる」
王様が去り際に言い放った。今言う?
「いえ私はその様な事は考えておりません。ですが・・・承りました。」
副団長は最初は戸惑ったが最後には礼をして、了承した。
「それで、いつ出発をするの?」
報告が終わった後にリリスが聞いてきた。
「準備は出来ているのでいつでも良いですよ。」
「そう?じゃあ行きましょう!」
二人は魔王城に向けて旅立った。
-城内-
「副団長話というのは?」
室内には魔道士団副団長と部下数名が集まっていた。
「ここに勇者の召喚魔法陣の書があるのだが団長の封印がしてあるので本人が解くか死ぬかしか解けない。そこでお前ら闇ギルドに行って依頼を出してこい。因みにこの部屋から出たら他言は出来ないように魔法を使用しているお前らはこの依頼書を出すだけでいい。」
「依頼は暗殺依頼ですか?」
「いや、それは最終手段だ。まずは闇魔法に優れた者に催眠をかけてもらい封印を解かせる。それが無理なら暗殺依頼だな。」
「結界が無くなる恐れがありますが」
部下はあまり気が乗らなかった。
「だからこその催眠だ。死なずとも解く手段があるのであれば、それでいい・・・私も結界魔法は使えるが国全体となると魔力が足らない、それに例え結界が張れたとしても維持に消費される魔力が大きいその上の国の守護など出来るとも思えん。」
部下は不安を感じながらも了承した。
催眠・・・モノ?