これが私の本心です
「弟って本当に?」
「えぇ本当ですよ。城内のほとんどが知ってますよ私が部下のいなかった理由の一つです!誰も彼もが魔王軍が身内にいる奴は信用できないと言いまして、まぁその通りなのですが物凄く五月蝿ぇと思ったので私の作った魔道具やら何やらを全て無にする事も可能ですよと交渉したら大人しくなりました。」
「脅しでは?」
「脅しじゃねぇか?」
リリスとクラウンの意見が一致した。
「失礼ですね。別に一人でも問題はないですし、今はリリスがいます。・・・さてどうしますか?周りの部下は泥の分身もしくは人形ですね。人望ないのですか?」
クロエは惚れ惚れするような笑顔で毒を吐いた。
「そっちと一緒にするな!俺に部下はいるが侵略と言っても今すぐとは言っていない内部の調査や戦力を調べるのに俺だけで十分だ。」
「調査どころか侵入すら出来ていないのですが?」
「あぁ、今帰り。」
「はい?」
「言ったろ俺はclownって、安心しろ人的被害は出していない今回は国内図書・資料を全て複製させてもらっただけで最後に結界の強度を確認する事が今回の任務だ。」
リリスは似たもの姉弟だなと思った。
「そうですか複製ということは、何処かに資料を移動させたと見てよろしいですね・・・全部の資料を一から調べる根性は、尊敬ですね。国を取るほうが早い気もしますが頑張って下さいclown!」
「・・・覚えていろよ」
巨大な拳が横から現れクラウンを吹き飛ばした。
「リズさんにまたお菓子を贈ると言っといてね〜」
リリスは吹き飛ばされたクラウンを見送った。
「リズって?」
「魔王の娘ですね!たまに遊びに行っています。」
「交友関係どうなってんのよ。」
リリスは呆れたように目を向ける
「ん〜でも人族よりも理性的で話も通じますよ?此処は話も聴かれませんし目もないので言いますが私は人族が勝っても負けてもどうでもいいですね。知り合いはいますが親しい友人はいませんねあの魔王なら仮に侵略されても被害は出さないと思います。
王への恩を返したら直ぐに国を出たいですね〜。体の良い捕虜などがあれば喜んで・・・魔王の討伐任務を受けても良いかもですね。」
「捕まる気満々ね。」
リリスは思うことがあったが本心が聞けて嬉しかった。
「さて、結果の報告と今後の為の意見を報告して行きましょう。」
玉座の間
「さて今回の報告を聞こうか」
王が玉座に座り報告の確認を取った。
「はい。今回は人的の被害は無し、国内の資料を複製後に奪取最後に結界の強度確認のための襲撃となりました。」
「そうか、先の襲撃は事が終わった後だったと。」
すると周りの貴族が結界に問題があるのではないか、
などと言う。結界は壊れていない問題は門番だろう
出入りはそこだけなんだから。
「静粛に」
と大臣が言った
・・・裁判じゃねぇ結果報告だ。
「人的被害はないのは有り難い。資料は失っていないのであれば問題無しだ。他に何か報告は?」
「はい。これは私個人の意見ですが魔王と停戦又は同盟を結びませんか?使者は私がやります。」
玉座の間は驚愕に包まれた