魔王が現れた。・・・どうしよう
魔王城-クラウンside
「うふふふ♡」
・・・拝啓、この手紙を読んでいる方へ
これを読んでいる頃私はもうこの世にはいないかもしれません。
現在、私の前に魔王がいます。と言っても私の上司なのですが、目の前の本人はニコニコと良い笑顔をしていらっしゃるのですが、何故でしょう背後に死神のようなものが見えます。
「安心しろ私も見える。」
「私もですぅ。」
横から話しかけているのは今回の説教の原因のアーサーと巻き添えを喰らったクルリの2名・・・モノローグに話しかけてんじゃねぇよ、というか何だこの圧?魔王かよ・・・魔王だったわ。
うぉ!死神こっち来た!ああああぁ死神の大鎌を構えているうううぅ!
「さて、遊びは此処までにして、今回起爆剤になったのはアーサーではあるのだけれどその爆弾セットしたのはクラウンよねぇ?」
「俺ですか?特に思い当たる節が無いのでs」
「許可とったのよね?」
「あ」
原因が思い浮かばなかったのだが、そういえば王国に言った際に承諾を得ようとしたら言う前に吹き飛ばされてそのままだった。何かで事情を知ったクロエがその後のアーサーが見せた特大パネルを見て爆発したと
・・・事後承諾でもすれば話は違ったのかもしれないがなぁ
「あのぅ」
とクルリが手をあげる。
「今の発言からすると私がここにいるのは何でですかぁ?」
「あぁそれは、状況説明の為に一緒に座らせたのよ。ほら本人だけだと偏った意見になり兼ねないから。」
「わかりましたぁ。」
若干の不安を感じながらクルリが了承した。
するとその隣のアーサーが
「じゃぁ大元の原因はクラウンなのか?」
ちょっと嬉しそうに言うな
「起爆剤、今は黙っていて後で聞きます。」
「はい。」
おぉ起爆剤が消沈した。・・・どんどん渾名が増えていくな
「というか貴方パネルなんていつの間に作ったのかしら?」
「あぁそれは、「映写機の横と出入り口に記録の持ち出し禁止と書いておいた筈なのに?」・・・へ?」
喋ろうとしたアーサーの勢いが止まった。
「ちゃんと全員に見えるように大きな字で書いたのよ?終わった後でも分かるように出入り口にも、でも何で?記録は持ち出しが出来ないから念写したの?それなら記録を室内から持ち出した事にならないと?」
「・・・はい」
「別に怒っているのではないのよ。私も欲しいからでも我慢したわ、情報は武器だもの。あの記録の中に危険なものは出て来ないと分かっていたから全員に見せたのよ?あれが世界を滅ぼす兵器の記録なら限られた人数で契約魔法を使った上で見せたわ。」
「・・・ひゃい」
説教は8時間続いた。
「さて、これからどうするかを決めるわよ」
「「「はい」」・・・ぐす」
半泣きのアーサーは置いておく
「でも、もう少しで来るのよねぇ」
「・・・来るって何が」
「本人」
ドゴオオオォン
背後の壁が破壊された。
「お邪魔します。本日はクラウンとアーサーに御礼をしに馳せ参じましたぁ。」
「それ御礼参りって言いわない?」
後ろにいたリリスが言った。
「それで、何でその3人は生まれたての子鹿の様になっているの?アーサー涙目だし」
「先程まで説教していたのよ?8時間正座で♡」
魔王様がニコニコと笑顔で言った。
何か死神が見える。
「あ!修復。」
クロエ背後の壁を直していった
「いまいち決まらないわねぇ」
魔王城-地下
部下が趣味で始めたBARがある。偶に俺も行って飲んでいるが今日は先客がいた。
「クラウンーいらっしゃいー」
「出来上がっていますね魔王様。」
ほんのり顔が赤い魔王様の横にワインボトルが6本多いなぁ
「仕事が早く終わったからねぇ」
「程々に俺も飲みます。」
酒が進みしばらくして
「それでぇクラウンは誰か好きな娘いないのぉ?」
「・・・飲み過ぎですよ、悪酔いしてんじゃないですか」
「だって貴方ここ来て随分経つのにそういう話一切ないじゃない、だから一部には男色とも言われているわ」
「ちょっと待ってください、誰ですか?それ言ったの」
「そこは守秘義務があるから」
「なら俺の尊厳も守護してくれ」
告白する事もされる事もないだけで付き合いたいという気はあるのだが相手が出来ない
「アーサーとかラミアはどう?あぁ茶化さず真面目にね」
「酔が覚めてるじゃないですか素面じゃ言えないですが」
クラウンは酒を煽りつつ言った。
「2人とも見目は良いですね。ラミアは美人系アーサーは美少女系と言う感じで、ただ少し落ち着いて行動すれば殆ど言うことないのでは?思い込みが激しい所は難点ですが行動力があって元気が良いみたいな人ですね。」
「以外と好評価ね・・・ラミアは?」
「あの人は話す機会はそこ迄多くないのですがアーサーとは対照的に落ち着いていて話し方も上品ですね、ただ」
「ただ?」
「種族柄着れる服が少ないのか薄着でいる事が多いじゃないですか、気づかれているのは分かっているのですがつい見てしまいますね・・・酒に任せて何言ってんだ?」
「あ、酔覚めた?」
「あー・・・はい、自室に戻って飲みます。お休みなさい。」
「お休みなさい。」
クラウンは自室に戻っていき魔王は手を振った。
そして振り返り
「だってよ、考えてみたら?」
奥にいた顔の赤い2人に言った。
「明日からどんな顔をしてくれ声を掛ければいいのだ」
「恥ずか死ぬ」
「うふふふ♡」
3人は一緒に飲み直した。




