ミーア「今度迷宮内に体躯の小さい娘を召喚して貰うのもいいにゃ」
迷宮内−クロエside
魔力感知で確認したミツキの居場所へと向かうため、クロエは雷の速度で全力で走った。
途中に魔物等がいたが無視したり邪魔なものを排除して進んだ。
そして下の層へと続く階段を降りた先には、のどかな森林が広がる風景があった。
・・・外?いや私は階段を降りたはず、それにこの階層にミツキさんがいるのが魔力感知で確認した。
うん、無事元気に動いている・・・のだけど此処の階層主と戦っている?でも殺気は感じないから模擬戦?それとも遊ばれている?
考えても仕方ない答えが見つからないので、直ぐミツキの所に向かった。
迷宮内−ミーアside
ダンジョンの転移に巻き込まれてしまった子を発見したにゃ。発見したのはいいのだけれど、その子のご主人様への第一声がこう・・・なんと言うか・・・思春期の娘みたいな感じで、ご主人様はorzのポーズでショックを受けており・・・早い話、目の前が面白い状況になりましたにゃ。その後ろで私は、orzのポーズで地面に拳を打ち付けて爆笑しておりますにゃ。
「あの、ミーアちゃん?この状況が面白いのは確かなんだけれどね。その、あまり地面を叩くと地面にヒビが・・・あーちょっと待って1回立って、そこの木にでも寄り掛かっててお願い、ほら貴方も何時までもショックを受けていないで。」
ミーアの拳に耐えられなかった地面にヒビが広がっていった。これ以上は少しまずいと思い離れた木の方に誘導し迷宮主の方も立ち上がらせ、この状況どうしようかと考えていると、雷の様なスピードと音で何かが近付いてきた。
「いたああああああぁぁぁ!」
とミツキを発見したのと同時に、その前にいた男も一緒に発見・・・誰?まずは状況確認、呼吸が荒く肩を上下させミツキさんに話しかけている男、その目の前で嫌悪感を浮かべているミツキさん・・・何その表情初めて見たよ・・・出来れば笑顔が見たかったぁ!
偶然にもスズリとクロエの思考が一致した。
まぁ、とりあえず明らかに不審者な男を殴っとこう。
「ミツキさんに手ぇ出すなあああああぁ!」
ドゴオオオォォン
迷宮主は吹っ飛んだ。
ミーアは落ち着いたのかスズリの隣で座っていた。
「まぁ、誰がどう見ても明らかに不審者でしかも事故とは言え転移魔法陣で誘拐しているからにゃあ。」
スズリは少し頭を抱えた。
迷宮内−スズリの屋敷
「この度は、大変申し訳ありませんでしたにゃ。」
「いえ、こちらこそいきなりそちらの方を殴ってしまって、ごめんなさい。」
お互いに謝りつつクロエは離れた位置に寝かせている男に目を向けた。
「まぁ、あの状況なら仕方ないにゃ、いきなり人が転移させられやっと見つけたと思ったら目の前に不審な男がいる光景、誰がどう見ても不審者で犯罪者と思うにゃ、実際に事故とは言え転移魔法陣で拐っているし」
ミーアは少し呆れながら主人の方を向いて言った。
「そう言ってもらえると助かります。ミツキさんは無事かな?」
そう言ってミツキの方を向くクロエが見たのは目の前で首を傾げるミツキの困惑気味の表情だった。
「お姉ちゃん縮んだー?可愛い、でもなんか触るとビリビリくるー。」
ミツキが困惑しながらも抱きついてきた。
「あぁ忘れてた、ビリビリくるのは身体強化を少し変えて帯電しているただけで縮んだのは身体を造り変えたからだよ。」
そう言ってクロエは身体強化を解除する。
「ビリビリ消えたー!」
「造り変える?・・・いったいどうやって?」
スズリがクロエに聞き出そうとした時
「ん?この状況は・・・迎えも来たんだなって、サキの所に居た時と姿違わない?」
迷宮主が目を覚ました。
「やっと起きたのかにゃ?まず謝罪にゃ!誰のせいでこんな事になってると思っているにゃ」
「ん?あぁそうだった。この度は申し訳ありませんでした。」
ミーアに注意された迷宮主は、それは綺麗な土下座を見せた。
ある日−迷宮内
「クーちゃんとミーちゃん可愛いかったにゃ、リーさんは綺麗系だったけれど」
あの後でスズリと一緒に仲良くなったクロエたちを思い出していた。
「そうにゃ・・・ご主人、召喚は狙って行けるにゃ?」
「ん?何でもは無理だが、この間やったゲームのキャラクリの様なのだったら出来るぞ」
その返答にミーアは気分が高揚した。
「本当にゃ?じゃぁ・・・」
しばらくして−
「出来たにゃ種族は吸血鬼にゃ、吸血鬼の弱点らしいのは一通り耐性付きのバグみたいなのが出来たにゃ。」
「また、凄いのができたな、でもなんでロリ?」
「ミーちゃん可愛いかったのにゃ」
「あぁ確かにミツキちゃん可愛いよなぁ」
ミーアは目を逸らして言って迷宮主が同意する。そこで吸血鬼の娘が目を覚まし2人を見ると
「パパ・・・ママ?」
「は?」
いきなりの発言に戸惑うミーア。
「なんでこいつが夫にゃ、こんな酒で出来たような夫は勘弁にゃ。」
「どうしたの母さん、いつも変だよ。」
「お前も悪ノリするにゃ・・・誰が常時変人にゃあああぁ!お前に言われたくねぇにゃあああぁぁ!」
迷宮内がまた一段と賑やかになった。
その後−
「・・・パパくしゃい(酒)」
ミーアは腹抱えて笑った。




