ある日森の中、熊さんが野兎的環境破壊兵器と出会ったー。・・・ミツキ談
−迷宮内−
迷宮は、迷宮主によって様々な構造をしている。
どの迷宮も入口から離れるにつれて攻略難度が上がるとされている。
ここは、上層から下にかけての造りで創造されており、ダンジョンの制作は迷宮主がしているが、迷宮内の構造はその場所の階層主が考案している為、場所毎に階層主の個性が出ている。
ちなみに、クロエ達がいたサキュバスの店がある層はサキが階層主である。
−迷宮内− −深層−
迷宮内とは思えない程に長閑な風景
遠くに見えるは森や山、手前には湖、その少し離れた場所に屋敷の様な建物、その中で家主は紅茶を嗜む
「暇ね・・・。」
「何か芸でもしますか?」
隣で茶菓子を食べていた。幼いメイドが少し遠くにいる狼や熊を見ながら朗らかに答える。
「気分じゃないわ。」
「うぃ!」
家主は、手元に有ったクッキーをメイド口に突っ込む。退屈していた。ここは迷宮、適度に強い冒険者が宝を求めてやって来ると思って迷宮主と契約し場所を貰った。自分好みに階層を作っていいと好待遇であったので好みの状態を作った。強い冒険者は偶に来る。
あのリーダーが女の冒険者パーティーは好ましかった。少し戦ったら撤退して行ったので引き際をちゃんと考えている。・・・だがその他に来るのは、こそ泥の様な冒険者だったり迷宮の従業員だったりだ。
迷宮主よ・・・契約内容は″強い冒険者が貴方の前に現れる。退屈はしない日常を約束します。″とか言ってなかったかな?暇なんだけど、お主が上で見込みのある冒険者とかと戦っていたらそりゃあ殆ど帰るわなぁ?
契約違反では?他の層出歩いてもいいなら徘徊するぞ?迷宮主が徘徊モンスターになっている現状ならば、我も徘徊するぞ♡
等と考えていると、
遠くで魔力が揺らぎ魔法陣が出現した。
「今までいきなり出現するというのがあったかしら?」
−深層−森の中
魔法陣で飛ばされたミツキは周りを探知した瞬間木の上に隠れ息を潜む。 強いのが多数いる。
するとガサガサと飛び出してきたのは、一匹の兎
兎は周りを見渡すと・・・一瞬でミツキの目の前に現れた。
ドゴォン
唯の兎の蹴りが環境破壊レベル即ガードしても後ろに飛ばさる。そんな中ミツキが思ったのは恐怖でも驚愕でもない狂喜。
「わくわくー!」
姉2人以外に強いのがいる。兎でこんなに強いのだ熊や狼ならどんなに強いのか?楽しくなってきた。
兎が一飛で眼前に現れる。また飛び蹴りをしようとする・・・ところでミツキが全力でぶん殴った。
ドッゴオオォォォン
前方の木々が無くなった。
兎がいた場所には、魔石が落ちていた。
「勝ったー」
ミツキは両手を上に挙げた。表情は少ししか変わらない。
魔石を回収して遠くに見える建物を目指した。
「あらあら。強いわね。」
「ッ!」パシィ!
突然背後に現れた金髪の女に殴りかかったミツキ、だがあっさり受け止められた。
「おー強よー!」
ミツキはそれでも笑った。表情筋は動かない。
「え?それ笑ってるの?驚いているの?」
拳を受け止めながら困惑している金髪の女″スズリ″迷宮の外から来た吸血姫でありこの階層の階層主である。
「我の名前はスズリと言います。スズって呼んで下さい。あっちの家で少し話しましょう。」
「うんー!」
スズリの提案に少しの迷いなくミツキが答えた。
「・・・知らない人に付いていっては駄目って言われなかった?」
「『自分で対処が不可ってなったら何かの道具に魔力を流せば即駆け付けます。』ってお姉ちゃん言ってたー。」
「・・・その道具は?」
「わかんないー」
スズリは教育って大変だなと思いながら家を目指した。
魔法陣誤作動の対処をする為、迷宮主と配下のミーアは向かっていた。
「毎回思うけど、にゃんで移動用の乗り物みたいなのを作らないにゃ?あれば便利だし作れるって聞いたにゃ!」
移動しながらミーアが迷宮主に聞く
「そりゃぁお前ぇアレだよ迷宮にエレベーターはおかしいだろうヒック。」
迷宮主は酔いが回っていた。
「まだ、酔ってんのかにゃ?・・・いやにゃ従業員スペースにでも作れば移動が楽にゃのではと思うにゃ!」
迷宮主はミーアの問いに対して
「・・・後で作るか魔導エレベーター」
「にゃる早でよろにゃ。」
2人は深層に向けて走った。




