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凄腕料理人、の娘の逆行転生大逆転物語(たぶん)【長編するする詐欺作品】

世の中、短編で出して長編化する詐欺?が流行っています


この作品は逆に長編にすると題目に入れておきながら全然長編化しない詐欺作品です


だって書く時間がないんだもん(苦笑)


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さ、寒いっ


橋の下の奥まった所で両親に挟まれているのだけれども冬の寒さは半端ないです


おかげで身体の芯まで寒さが凍みています




「すまなかった」


パパが謝罪の言葉を口にしてきました




でも逆境これはパパとは無関係


いやあのクズどものせいだと言っていいと思う




「うん、大丈夫だよ」


私は健気に返事をしてみたが身体の震えが止まらない


さすがに真冬の12月に吹きっ晒しの橋の下は寒かった





でも私を護るように両側に座っている両親はもっと寒いでしょう


このままでは親子三人、明日の朝には凍死体となっているかもしれません




・・・そんなことを思っていたら本当に死んでしまいました


享年18歳


御臨終です


<チーン>

















と思ったらなぜか温かいお布団で寝ていました




勉強机の横には赤いランドセルがあるということは小学生でしょか?


ひょっとして今までの不幸な人生は子供が見た夢だってということでしょうか?





いえ違いますね


細かい所までしっかり覚えているということは真実だと思います




ということは最初のイベントが始まる、ということでいいのかな?


あの狂乱の騒動の引き金となったアレが





ウチは『小山食堂』という定食屋をやっています


パパがシェフでママがウエイトレス


ときどき小学生のわたしが手伝っています




まあ下町の小さなお店なので小学生わたしでも手伝えるんですけどね





そんな小さなお店なのですがパパの料理の腕は結構いいです


いや家族なので控え目に言っているだけなので本当は一流です


・・・洋食屋としては、ですけどね




そのへんの普通レベルの食材を使って美味しい料理を作ります


安いのでコストパフォーマンスが良いというおまけ付き


繁盛しない訳がありません





そんなパパの腕に目を付けた料理評論家がいました


パパがウンと言うまで執拗に雑誌への掲載をお願いしていましたね


一度目の人生で、です




あまりの押せ押せに根負けしたパパは雑誌への掲載に頷いてしまいました


おかげ?で新規のお客様がドドドドッと押し寄せました


そのため常連さん達が入れませんでした




とまあ良くも悪くも目立った結果、ブレーキが壊れた車状態になりました


滅亡まで一直線



紆余曲折というか艱難辛苦の末、見事に没落しました


お店を手放すことになりました




下町のお店はニ階部分が居住スペースです


何が言いたいかというとお店を手放すと住む所がなくなる、です


親子三人ホームレスになりました


そして橋の下で凍えて死んだわけです




と言う訳ですべての元凶となった料理評論家は撃退すべきでしょう





さあ来なさい


料理評論家の大谷(敵なので呼び捨て)


私達家族の平穏のためコテンパンにやっつけて差し上げますわ



・・・ただ雑誌掲載を断るだけですけどね




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【長編化(しないかもしれないけど)予告編】



「大体、『うん』とも言っていなかったのだぞ?


了承もしていない生放送の料理バトルの出演をTVで聞かされた料理人わたしのその時の気持ちが判るか?


放送局おまえらに復讐する機会を窺っていた甲斐があったというもので


はははははっ」


パパが生放送だというのに


料理対決だというのに


料理もしないで断罪していました




・・・パパ結構怒っていたんだね


パパと一緒に騙されて放送局のスタジオに来ていたヒロインはそう思いました




また騙されていたらしい料理バトルの対戦相手のジャン=ピエールさん(フランス人)も通訳の人から状況を知らされて怒っています



後で知ったのですが日本びいきのジャンさんは観光目的半分、料理交流半分で来ていたそうです


料理親善大使としての顔を潰された一流料理人の抗議は自国のセレブ達も巻き込んで一大抗議運動をするのは別の話


まあ結果的に『ざまあ』になったのだから問題なし?




・・・ところで2時間の生放送の利用り番組なんだけど開始5分でこの始末


後始末はだれがするんでしょうね(嗤)



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【別話の予告編】


「なにっ、インスタントラーメンだとっ!?」


自称美食家さんは驚いていました




そりゃそうでしょう


パパの料理を絶賛したらインスタントラーメンだったというオチだったのですから




まあパパ曰く


素人パパが中華料理のプロとラーメン対決とか何の冗談だ」


ですからね




自分で麺を打てる中国料理界屈指の実力者相手に中華ラーメンで対決しろと言う方が悪いです


うちのパパは凄腕なのは『下町の定食屋としての』です


ありふれた食材で至高の料理を作るのがパパなのですよ?


ラーメンを作れと強要されたら袋ラーメンをベースに原型を留めないほど魔改造して作るに決まっているじゃないですか




まあ


『角ちゃん正麺』


はインスタントのレベルを超えていますからね





そこに


熱を加えると甘みが増すキャベツの芯付近


自家製の厚さ3cmのチャーシュー


焦がしネギ


半熟の煮卵


その他色々をトッピングするとあら不思議


美食家をも唸らす逸品が出来上がりました





・・・毎回思うんですけどパパは魔法使いかもしれません


いやマジなはなしですよ?

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