久しぶりのかくれんぼ
なんだいあんたらこんな爺さんに。
話が聞きたいだって?
それも怖い話を?
あんたら物好きだねいいだろう
あれは、ある日差しの強い日じゃった
私は、その日友人達と久しぶりにかくれんぼをしてた。
その時は、隠れる側だ話だったんだがな
隠れる場所を探している時に迷子になったんだ。
いつも遊んでいる公園でだ。
「ここは、どこ?」
周りは、見慣れた公園ではなく
かと言って自分の住んでいた町でもなもなかった。
そこは、見たこともない高層ビルが立ち並ぶ街だった。
そこで立ち止まっていると後ろから声をかけられた
「君、そこで何してんの」
「道に迷てしまって」
そう言って振り返るとそこにいたのは、
二人の警察官だった
それを見て安心しかけたのだが
私は何故か警察官に違和感を感じた
それと同時に逃げなければと。
その気持ちを理性で押さえつけ
よく警察官を見てみると二人とも目を帽子で隠しているのだ
なぜと思ったその時、私の後ろから強い風が吹き
警察官の帽子をふきとばした。
その瞬間私は、 逃げ出した。
「ないないないない 目がない」
その二人の警察官は、目がなかったんだ
ないだけならまだよかったのだが
彼らは、目がない代わりに口がついていた。
「バレチャッタ バレタバレタバレタバレタバレタバレタ」
「エモノニゲタツカマエナキャ」
後ろからそんな声が聞こえてきたが私は、無視して
全力で走っていた。
そのまま逃げていると複雑な横道を見つけた
私は、そこに入り込みあの警察の服を着たナニカを
振り切ろうとし横道に入ったするとあのナニカの足音も
聞こえなくなった。
それに私は、安堵しその場所に座り込んだ
そのとき肩に手を置かれ耳元でささやかれた
「ツカマエタ」
その後ワシは、近くの森で倒れておるのを発見された。
さて話は、終わりじゃ どおじゃ怖かったか?
ならよかったこんなおいぼれでも人を楽しませることが
できたんじゃからな。
さあ帰った方がいいぞもう暗くなっとるからな。