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Eureka  作者: MOJO
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7

 白く、まあるい月から、黒いシミのようなものが(にじ)み出てきて、それが徐々に姿を形作る。

 月生物。

 月の魔獣。

 異世界からの訪問者。

 ほろり、ほろり。パラリ、パラリと。黒く暗く深い闇を(まと)って獣が吠えた。

 その巨躯からは想像付かぬほどに音もなく地に降り立つ。そして大きく禍々しい口を開いた。そこには表面を覆う黒よりも濃い漆黒の闇。全てを飲み干そうとするかの様な無限の虚無。

 短く太い四肢。黒くざらついた様な鱗状の皮膚。大きな頭部の大部分を占める巨大な顎。



 ああ、いつ見ても美しいーー。



 そしてボクらは交差し、言葉を交わすように、互いを喰いあった。






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