表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eureka  作者: MOJO
4/24

4

「いま空いてる机が無いんだ。取り敢えず、そこの荷物置き場になってる机を片して二人で使ってくれる。明日までには新しいのを用意しとくから」

 研究室に戻ってから、一緒に付いてきたグレン兄弟にそう伝える。

 しばらくすると、餌をあげに地下収容ケージへと行っていた山崎が帰って来たので、新しく配属されたリベット、フィディックの両博士を紹介した。

 フィディックが山崎と会話を交わしている間にリベットが声を掛けてきた。

「響主任。余裕ですね。明日も普通に訪れると?」

「来るでしょ、明日は。まあ、明後日以降はどうか分からないけどさ」

「今夜の予想はついているのですか」

「うん。大体ね」

 リベットは手にしたファイルを開いてページを捲った。

「過去のデータによると……」

「今夜はワニかな、多分」

「シシでは無くて?」

「三月といっても、まだ寒いからね。例年通りとは限らないよ」

「ここの戦闘員は? こちらに着いてから、それらしい方は見掛けていないのですが」

「ここでの戦闘はボクに一任されてる」

「主任が? そこまで人員不足なのですか」

「生きの良い試験体(サンプル)を捉える機会をわざわざ他人任せにする事もないだろ」

「……なるほど」

 開いたファイルのページに目を落としたリベットの表情は良く見えなかった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ