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エウレカ!
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淡く白い電光が瞼を刺激するようで、ボクはゆっくりと目を開けた。
「……山崎?」
人の気配を感じて顔を横に向ける。ボクの視線に気付いた男が眼鏡の奥の疲れた眼を細めて微笑った。
「侵略者は? 倒せた?」
伸びをしながらボクは訊いた。あちこち怠くて痛い。けどまあ、それもいつもの事だ。
「ええ。“いつも通り”。何事もなく、無事に」
「そうか。全く覚えてないんだが。まあ良かった」
ボクはベッドから身体を起こした。
「一仕事終ったんだし、所長の奢りで焼き肉でも食べに行こうぜ」
「良いですね」
山崎はベッドサイドの椅子から腰を上げた。
「でも、主任は今日一日は調整室ですよ」
「それ、毎回やんなきゃ駄目なの」
ボクはうんざりして肩を落とした。
「駄目です。規則ですし。月生物から変な菌もらってたらヤバイでしょ」
「今までそんなことなかったじゃん。……まあ、しょうがないか。じゃあ焼き肉は明日だな」
ボクの言葉に頷いて山崎は嗤った。
そして、23XX年現在ーー人類はまだ滅びてはいない。
end




