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転生したら♀だった件  作者: 和泉 純
1/2

こんなことってあるんだね?って件

誤字脱字、指摘よろしくお願いします。


綺麗ぶったりしてません、聞きたいことあったら感想にでも。

「なんか俺死んだのか?」

白い視界に覆われているが、自身の姿はわからない。


しかし、誰かが何人かが雑談しているのだけは聞こえてくる。愉しげで心地よい声であった。


次の瞬間視界は暗転し、薄暗く且つ薄赤い部屋というか袋の中にいる感覚を覚える。水分にしては、やや抵抗が感じられる液体の中に入っているようである。


(ここは?視界はぼやけていて不明瞭、しかし手足があるような感覚も、まさか!!胎児か?)


(それにしても、母胎の呼吸というかやけに激しい、なんだろう?分娩中としても激しいが、呼吸や心拍数、心臓に違和感を感じる、元々の循環器にもんだいが?)



(うーん、今の俺は胎児みたいだし、診察して母胎、そっか今は母親になろうとしてくれる人を診たい)


強く願いながら、膜、多分羊水で胎児を衝撃から守ってくれている膜に手を伸ばす。無意識に願わずには居られない感情に襲われる。


「診察!!」


触れた掌から母胎のMRIやCT画像を組み合わせたような人体の映像が頭に浮かんでくる。えも言われず不思議な感覚で日本で診ていたよりもかなり鮮明である。


(うーん、やはり心臓から伸びた先の動脈に動脈瘤があって何時破裂してもおかしくないな、まずいな)


(もどかし過ぎる!!このままでは母胎はもたない、どうしたらいい?さっきの診断みたいにいかないか?いや、いかせなきゃならない、俺を孕んだせいでなくなるなんて嫌だ)


「治癒!!」


実際には言った訳ではないが、強く願いながら掌から念力を出す様に集中する。破れない様に迅速に慎重に。すると少しづつ、少しづつではあるが正常な動脈に形成されていく。10分位は集中していただろうか?幾分母胎の呼吸や心拍数も安定してきたようである。


(2500g位しかないけど、凄い能力だな?咄嗟だからいまいち理解し難いが気功みたいな奇跡か?)


そんな思考を巡らせていると、羊水が減ってきていることに気付く。


「破水していたみたいだし、産道も充分ひらいてきたな、この呼吸の仕方ラマーズ法に近いな」


ゆっくり産道をつたい、俺は生まれたみたいだ。湯の温度もちょうど良い、うんいい感じ。


(あれ、逆さにされてる?えっ!お尻叩かれてる?痛っ!痛いんですけど!何??何??)


場の雰囲気的には焦っているようで、悲観的な雰囲気もある。


(考えろ~儀式か?虐待か?何だ?何だ?はっ!産まれてきた赤ん坊の最初の仕事がある、これだ)



「おんぎぁぁぁぁ~~~」



そう、産声をあげるのを忘れていた。

赤ん坊の生存確認で1番大事だものな、こりゃうっかりしてたわ。









星★は適当で

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