流星
2020/04/28 改稿
「次の患者は何処かしら」
そう言って、メスと縫合用の糸を持ったグレモリーが歩いてくる。アルフヘイムから離れ、戦士を守っていた兵士がそこにいるのだ。
彼女は凛とした表情で戦士達を見下ろし、安心したように息を吐いている。涙の跡がある氷雨達に深く声はかけない。それは彼女なりの気配りであり、兵士は捕まっている中立者にも視線を投げた。
空を見上げて涙を流し続けている神はゆっくりと目を閉じる。それから穏やかにグレモリーに視線を向け、兵士はメスを下ろすのだ。
「戻ったんだね、グレモリー」
「……はい」
グレモリーの声に緊張が乗る。梵達は視線を走らせて事の成り行きを観察しており、中立者から一切の敵意が無いことは感じていた。
「ねぇ、グレモリー……アルフヘイムのこと、嫌いになった?」
中立者は目を伏せながら問うている。その声は消え入りそうなほど弱く、グレモリーは目を見開いた。奥歯を噛んでメスを握り締めた彼女は、自分の中に渦巻く感情を表す言葉を探す。
「私は……競争が嫌いでした」
叫びそうな気持ちを必死に抑え、言葉を選ぶグレモリー。
彼女の表情を見る中立者は目を逸らすことだけはしなかった。
「愛しく思う戦士達が死んでいくのが、忘れられるのが苦しくて、堪らなくて、つらくて、心が体から離れていくような感覚すらして、意味を見出せなくてッ、統治なんてどうでも良かったんですッ」
「……うん」
「それでも、それでもッ」
グレモリーは前髪を掻き乱し、美しい顔を歪めながら神を見る。
狭間から生まれた自分達に体と名前を与えてくれた神様を。
「この世界を嫌いになんて――なれなかった」
中立者の目は見開かれる。かと思えば涙の粒が大きくなり、彼は顔を俯かせたのだ。
「そっか……そっかぁ……」
中立者は独り言のように繰り返し、震える口角を上げる。グレモリーは鼻をすすり、音央と鳴介の首を掴んでその場を離れ始めた。一瞬視線を向けた帳に眉を下げて笑いながら。
「生きてて良かったわ、タフな子ね」
「まぁね、来てくれて助かった。この力は返すよ」
「えぇ」
帳は特性の花を投げ、それはグレモリーの掌に吸い込まれる。彼女は鳴介の首を掴み直し、叫ぶ二人の戦士の言葉は無視をした。
「ちょ、俺より祈を!!」
「メシアを先に!!」
傷だらけの二人は兵士に引きずられて行ってしまう。兵士の目はただ前だけを向いていた。
聞く耳は持たず、全員治療すると決めた表情で。
中立者は彼女の背中を見つめてから自分を縛る鎖の先を見る。
嘗てモーラの孤島に残った戦士。無月は物珍しそうに中立者を見つめており、立ち上がった氷雨達も歩き出した。お互いにお互いを支えながら、一歩一歩ゆっくりと。
「あの子達さぁ、頑張ったよね」
無月は呟き、中立者は表情を変えない。元戦士は肩を竦めると仕方がなさそうに笑うのだ。
「この後が楽しみだ」
「……そうだね」
中立者は呟き、自分の前に膝を着いた氷雨達を見る。同じ高さに座って、同じ空の下で顔を突き合わせる戦士と中立者。
そんな日が来るなど、一体誰が想像しただろうか。
今まで幾度となく繰り返された競争の中で、このようなことは一度もありはしなかった。
だがしかし、今まで一度もなかったことがこれから先も起こらないかと言われれば、それは否だ。
現に今、違う世界の子どもと神は確かに対峙しているのだから。
「中立者。俺達はお前を生贄にする」
「あぁ」
帳の言葉に頷き、中立者は目を伏せる。
――そうだ。これで自分はアルフヘイムの一部になるのだな。
中立者は考えながら、花を咲かせなくなった野原に落ちた歯車と桜色の鉱石を一瞥する。友が最後に眠っていた花畑はそこにはない。花畑を見れば涙が止まらなくなってしまうから、神は花を咲かせるのを止めたのだ。
帳達に視線を戻した中立者。彼には抵抗の兆しなど微塵も存在しなかった。
少しでいい。自分の命で少しでもアルフヘイムが続くのであればそれで良いと、彼は思ってしまうのだ。
「でも、連れて行く前に一つ、我儘な奴の願望を聞いてあげてよ」
帳は肩を竦める。中立者は視線を動かし、近づいてくる白の戦士を見つけていた。
アロケルに治療され、歩けるまでに回復した早蕨光。
少年は真剣な顔で中立者達の元までやって来て、その後ろには暁も共にいた。茉白と博人はまだ歩けるまでに回復出来ていない。
光は中立者を見て奥歯を噛む。
ずっと会いたかった。ずっと話したかった。ずっと願いを伝えたかった相手が目の前にいる。自分が信じた友人が、約束通り神を捕まえてくれたのだ。
片翼を無くしたイーグは暁の肩で神を見つめ、氷雨達は立ち上がる。
光の為に道を開ける戦士達。
光は会釈しながら中立者の前に膝を着き、茶色い瞳と紫の瞳が見つめあった。
「はじめまして、俺、早蕨光って言います」
「知ってる、俺が選んだんだから」
中立者は答え、光は目を瞬かせる。それから「そうですよね」と苦笑した。
姿勢を正した少年は中立者に深く頭を下げていく。その行動に眉を上げた中立者は律義に光の言葉を待っていた。
光は目を瞑り、息を吐く。早まる呼吸を落ち着かせ、耳の奥で大きく響く心音に気を取られないように指を握りこんで。
彼が今まで、毎日願い続けたことを伝える為に。
彼が求めた結果を手に入れる為に。
「中立者さん……お願いします。競争を止めてください。俺達は誰も殺したくないし、誰も死なせたくないんです。俺達に……明日をください」
光は言葉の一つ一つを丁寧に口にする。上体が地面と並行になるほど腰を折る少年を中立者は見下ろし、空を見上げてから息を吐いた。
彼は中立者だ。ディアス軍でもルアス軍でもない。どちらにも干渉出来るし、干渉しないことも出来る。ディアス軍が勝利して生贄を捧げれば残された者が悲しむと知ってからは、ルアス軍が勝ちやすいルールを追加してきた。
彼は競争のルールそのものだ。彼だけが干渉し、弄り、結末を決めることすら出来てしまう。
中立者は肩の力を抜いて、頭を下げ続ける光に視線を戻していた。
「……顔、上げて」
「はい」
姿勢を正す光。その後ろで暁とイーグは固唾を飲んでおり、返事を待った。
中立者は光を見つめる。
光も目を逸らすことは無く、緊張が少年の内臓を圧迫していた。
その様子を見つめる中立者は、確かに言葉を吐いたのだ。
「競争は――止めない」
それは、光と暁の心を抉る言葉。
暁は言葉にならない気持ちを叫びそうになり、光の中では感情が溢れ返る。それを唇を噛み締めることによって飲み込んだ少年の口内には鉄の味が広がった。
関節が白く浮くほど拳を握り締めた光。その目は言葉無く想いを伝えている。「何故だ」と。
中立者はそれを感じ取りながら続けていた。
「競争を止めたら鉱石が足りなくなる。それはアルフヘイムの崩壊に、荒廃に繋がるから、だから止めない」
「でも、このままだと貴方だって生贄になる」
「良いさ。俺がいなくてもどうとでもなる」
「ッ、貴方は神様なんでしょ? 神様が命を軽んじてどうするんですかッ」
「神なんて所詮はただの肩書きだ。それに……俺は命を軽んじたことなんて一度もない」
中立者は目を伏せ、それ以上光の言葉を聞かない姿勢に入る。光はあまりの事に言葉が出てこず、暁は今にも中立者に殴りかかりそうだ。
暁が必死に拳を抑え込む姿を見た無月は息を吐く。
光は奥歯を噛み締め、震え、届かない自分の言葉に泣きたくなるのだ。
目の前が暗くなる。
道が、希望が、閉ざされていく。
――あぁ、どうして、どうしてだ
ただ希望を持っていただけなのに。ただ友達と、仲間と笑える明日が欲しいだけなのに。ただ、生きていたいだけなのに。
光は今にも倒れそうになり、そんな彼の背中を支えた声があったのだ。
「鉱石が増えるようになれば、良いんですよね」
光は弾かれるように顔を上げ、中立者も顔を上げる。
凩氷雨は中立者を見下ろしており、静かな口調で言っていた。
「この競争は鉱石を増やす為のもの。私達は、その生贄なんですよね」
「そうだよ」
中立者の答えに氷雨は一瞬だけ言葉を止め、ゆっくり息を吐く。梵は目を伏せ、紫翠の眉間には皺が寄った。祈はルタを抱き締めて、帳は黙っている。
氷雨は中立者を見つめて、ふと――笑うのだ。
震えてしまいそうな声を落ち着かせる為に。
自分の意見を吐く為に。
心配性の彼女が備えたことを口にする為に。
「なら――競争以外の方法で、鉱石が増えればいいですよね」
中立者の目が見開かれると同時に、そんなことは出来ないと喉まで言葉が出てくる。氷雨は微笑みながら続けていた。
「自分の炎で愛する人を傷つけず、抱き締めたいと願う住人さん達がいるんです」
中立者の頭に一つの種族が浮かぶ。
――鉱石を作る実験が失敗しちゃった!!
氷雨の記憶の中で住人が溌剌と笑う。
いつもいつも楽しそうだった、彼女の顔が。
「彼女達は様々な事柄を探求します。それをより効率化する為に多くの種族との交流を持ち、知識を得る手段としてシュスを観光地に出来ないかと言われていたんです」
いつの日かの膨大な知識の書庫の中で。険悪だった戦士達の間に割って入り、声高らかに失敗を誇っていた住人がいる。
「その方法が鉱石を作り出すこと。絶対的で、必要不可欠なものを作ること」
「ッ、まさか、そんなこと!」
中立者が続けかけた「出来ない」と言う言葉が止まる。
自分でも出来なかった。装飾品にしかならなかった。それなのにまさか、そんな筈は、と。
けれどもその言葉を並べる前に――神の塔の周りに転移してくる者達がいる。
大きな大砲のような装置と、それを乗せた台に足を置いている炎の種族達。
探求する住人――サラマンダー達は何とも誇らしげな顔で現れた。
自分達を転移させてくれた黒の兵士達に感謝しながら。
実験を成功に導く為の材料を提供してくれた、三人の子ども達に深く頭を下げながら。
「なん、で……」
中立者の喉が詰まる。
最も大きな装置の台に乗っているサラマンダーは片眼鏡を上げながら笑い、体からは火の粉を零していた。
「あぁ神よ! 我らの世界の創造主よ! その御前に跪かないことをお許しください!」
拡声器に似た装置を使って周囲一帯に声を響き渡らせるサラマンダー、スティア。
彼女が乗る台から地面に降りたのは、死んだと思われていた元戦士達。
「いいタイミングそうで良かった」
安心したように微笑む少年、紫門大琥。
「ふらふらする……」
深く息を吐いている少女、綿済譲。
「成功することを願おうか」
二人の肩を叩いた青年、海堂麟之介。
中立者は絶句し、三人を見た氷雨は泣きそうな顔で笑うのだ。彼女達の耳は、自信満々に笑うスティアの言葉を聞いていた。
「さぁさぁ紳士淑女の皆々様! これより我らサラマンダーの、知識の結晶たる大実験を行います!」
スティアは拡声器を地面に投げ、中立者の横に漆黒と純白が現れる。無月は鎖を解いても逃げない中立者を一瞥し、紫翠も手裏剣を回収した。
メタトロンは中立者を立ち上がらせ、低く穏やかな声で呟いている。
「知らなかったな、我が主……どうやらこの世界は、俺達だけで守らなくてもいいらしいぞ」
中立者の目が見開かれる。
戦士達は皆サラマンダー達を見て、スティアの声を聞いていた。
「第二百六十三回目、鉱石製造大実験! 特殊砲台エスぺナディス!!」
サラマンダー達の炎が導火線に着火する。
砲台には赤く輝く文様が浮かび上がり、スティアは腹の底から叫ぶのだ。
「発射ッ!!」
瞬間、全ての大砲から赤い弾丸が空に向かって放たれる。
それは朱色が混ざり始めた空で強く輝くと、白く、激しく、美しく爆発した。
四方八方に流星群の如き輝かしさで弾け、流れていく砲弾の輝石達。
それは地面に降り注ぎ、落ちた場所から透明の鉱石と化していく。
流れ、流れ、雨のように。雨粒のように世界に輝石が降り注ぐ。
その一粒一粒は小さくとも確かな鉱石へと形を変え、サラマンダー達はすかさず成分を確認しに走った。
それが装飾品であっては意味がない。鉱石でなくては意味がない。
透明な鉱石の中で揺れる、赤い炎のような模様。
氷雨達も驚きに顔を染めながら鉱石が降り注ぐ空を見上げ、その美しさに感嘆した。
サラマンダー達は顔を見合わせ、誰ともなく拳を空へと突き上げる。
輝石の流星群が流れる空に向かって。
二百六十二回の失敗を経て、初めて流れた輝石の星。
初めて生まれ落ちた鉱石のようなもの。
その姿に、その輝きに、歓声が叫ばれる。
「これは、これは正しく我々が求めた化学反応!!」
「宝石ではないだろうなッ、鉱石であろうなッ!!」
「質の確認を! 持ち帰って成分解析をしばければいけないわ!!」
「あぁぁやったぞ!! 足をかけた! 私達は、偉大な成功に足をかけたんだ!!」
サラマンダー達が涙を流しながら歓喜する。スティアは大砲の上に乗って氷雨の方を向き、大きく手を振った。
何回、何十回、何百回と失敗し続けてきた実験。
考えて、悩んで、足りない物は何かと考え続けた軌跡の終着点が見えてきた。
奥歯を噛んだ氷雨は痛む手を大きく上げ、スティアに向かって振り返す。
これは、心配性の彼女が願っていたこと。
もしもを捨てきれなかった子どもの夢。
子ども達の願望夢。
空を流れる輝石が、夢を叶えようと降り注ぐ。
世界に輝きを。世界に美しさを。世界に明日を。
中立者の足から力が抜けて、メタトロンとサンダルフォンは空を見上げていた。
その目に浮かんだ雫は、二人がまだ流したことがないものだ。
中立者の両目から熱い雫が止めどなく溢れていく。
帳は彼を見下ろした。
「あんたの罪は――この世界の住人達を信じなかったことだよ」
黒の戦士達は、涙を止められない神を見る。
メタトロンは中立者の頭を撫でて、サンダルフォンは背中に手を添えていた。
「なぁ主。もう……神なんて、やめてしまおうか」
「貴方は神でも、主でも、中立者でもないほうがきっと、いいんでしょうね」
黒と白が悔いるように笑っている。
いつの日か、彼らの創造主にかけられた悪意なき呪いを思いながら。
その呪いをかけた今は亡き友人も、悔いていたと知っていながら。
――ねぇ、メタトロン、サンダルフォン
自分達を呼んで、純粋な気持ちで相談をしてくれた少女がいる。
彼女は「神様」と呼んでしまった友人に、名前を与えていたかった。
神でも、創造主でも、中立者でもない、彼の名前を。
――あなたにも、名前が、いるよね……神さま、じゃ、ない、なまえ……わたしが、かんがえた、なまえでも……いぃ、かなぁ……
記憶の中の雪乃が笑う。世界を知っていた彼女が見つけて考えた、愛しい名前。
メタトロンとサンダルフォンは視線を交差させ、黒は神を呼んでいた。
「さぁ、世界を見よう。歯車ばかり見つめる生に終止符を。お前に自由を、幸福を。その為に、共に我らの業から生まれた罪を贖おう。我が主にして、我が友――ユピテル」
メタトロンは名を呼んで、完璧になれなかった神はいなくなる。
神様と言う肩書きも、創造主と言うレッテルも、中立者と言う役割も、彼は背負えるほど偉大ではなかった。
彼はユピテル。
残酷で、無垢で、頼ることを学べず育った小さな生き物。
彼はもう、名無しではなくなった。
その名を呼ぶ者がいる限り、彼はユピテルになれるのだ。
「あーぁ……もしかして俺、死ねなくなったんじゃない?」
無月は呆れたように空を見上げ、梵は軽く背中を叩いている。叩かれた元戦士は眉を下げて笑い、片手で顔を覆っていた。
「死んで、償える、ものなど、ない。生きて、初めて、償える、と、俺は、思うぞ」
梵は目を伏せながら微笑み、無月は肩を竦める。
「……そういうもんか」
「そういう、ものだと、思う」
「……あー……ぁ」
無月の目から雫が零れる。梵はその姿を見て顔を反らし、流星群で溢れた空を見上げていた。
「ほんと、いつも氷雨は備えすぎよ」
紫翠は目を伏せて、穏やかに肩から力が抜けていく。
「良いと思う。凄く良いと思う。俺、氷雨さんの心配性、尊敬する」
祈は涙を零しながら、降り注ぐ輝石の雨を尊く思う。
「さすが氷雨ちゃん。これはとっても、君らしい」
帳は氷雨の頭を撫でて、堪えきれずに笑ってしまう。
「頑張ってくれたのは、スティアさん達と海堂さん達だよ……私は結局、もしもの可能性を捨てて閉じ込めきることが出来なかった弱虫なんだから」
氷雨は肩を竦めて微笑み、ユピテルへと視線を向けた。
世界の明日が欲しかった彼に。自分の世界を、愛しい住人達を守っていたかった彼の人に。
選ばれた戦士は、希望を求めてしまうのだ。
「まだ競争を……続けますか。私達に、死ねと言いますか?」
ユピテルの喉から嗚咽が漏れる。
花を咲かせなくなった野原を掴んで、彼は背中を丸め、顔を伏せて泣き続けた。
治療を受けた戦士達は立ち上がる。
心火と立ち向かった、淡雪博人、細流梵。
食過と立ち向かった、鷹矢暁、闇雲鳴介。
愛欲と立ち向かった、恋草茉白、楠紫翠。
休怠と立ち向かった、夜来無月、時沼相良。
妬心と立ち向かった、泣語音央、闇雲祈。
驕傲と立ち向かった、屍出雲、凩時雨。
貧汚と立ち向かった、早蕨光、凩氷雨。
無垢と立ち向かった、結目帳。
アルフヘイムの各所で眠っていた戦士達が、ラキス・ギオンが溶けて目覚めていく。
ヴァラクは紫翠が眠らせた戦士達を起こし、笑って見せる。
誰もが待ち望んだ時が来る。
口に出来ず、内に溜め込み、それでも、誰もが真に願い続けた時が訪れる。
ユピテルは顔を上げて、涙に濡れた声を吐き出した。
奇跡が世界に降り注ぐ。
それは子ども達の夢を、叶えたのだろうか。
明日も投稿致します。
次回より氷雨ちゃん視点に戻ります。




