プロローグ
人類は常に進化している。その進化の象徴となるものが、宇宙に作り上げられた。
「人工プラネット」
その人類の最高傑作は、増えすぎた人口問題を解決するために活躍した。
これは、数ある人口プラネットの中の一つ、「Gプラネット」のごく小さな町での出来事...
「火事だ!」
人口プラネットが作られ、人類の生活が再び安定し始めてから99年...
Gプラネットの一つの町で、この事件は起きた。燃え盛る炎に飛び入る消防士達、それを見守る周りの住民達...彼らの注目を集めているのは、一軒の家だった。それはとても激しく、静かな夜だった...
「...ここは?」
とある病室で、少女は目を覚ました。見覚えのない部屋に驚きを隠せない。
「さて、レイナ=アシュリーさんの様子は...!?」
ナースと思われる女性が病室に入ってきて、驚いた顔でこちらを見つめる。
「やっと目を覚ましたのね!」
「あの...」
「よかった...あなたは1ヶ月も眠っていたのよ。ジェノシティで起こった火事に巻き込まれてね...」
「ジェノシティ?」
レイナは困惑した様子で、ナースに質問する。
「...え?あなた、自分の名前を言ってみなさい」
「すみません、わからない...」
「まさか...記憶を...」
「すみません」
「いえ、謝ることじゃないわ。あれだけ衝撃的な出来事だもの...仕方ないことよ」
ナースは必死でレイナを慰める。しかし、レイナは落ち着いた様子で質問を続ける。
「あの、私は誰なんですか?」
「あなたはレイナ=アシュリー。ここGプラネット、エリア3の一つの町、ジェノシティで起きた火事に巻き込まれた唯一の人間よ。」
ナースは一つ一つ、丁寧に答えていく。
「火事?」
「それは1ヶ月前に起きたわ...。ジェノシティの一軒の家が全焼したのよ。中にはあなたしかいなかった。消防士が中の様子を見る限り、母親と父親らしき人物がいたはずだったんだけどね...どういうわけか、誰の目にもつかずに逃げ出したみたいなの。犯人は近所の中年男性らしいんだけどね。自首したんだって。」
突然、レイナの様子が変わる。
「母親...父親...!」
レイナは目を見開き、頭を抱え込む。
「アシュリーさん?どうしたの!?」
ナースは焦りながらレイナの肩に手をやり、心配そうに見つめる。
「...大丈夫です。」
レイナの様子が元に戻る。
「よかった...何か思い出したの?」
「いえ、何も...」
「そう...」
ナースは残念そうにため息をつく。
「でも...」
「でも?」
「でも、何か思い出せそうだった。思い出してはいけないような、でも大切な何かが。」
「そうなの...困ったことがあれば、私たちに相談してね。いつでも力になるわ!」
ナースは必死でレイナを励ます。
「ありがとう...ございます」
ナースは病室を出て、レイナは一人になる。そして気づけば眠っていた...
今回が初投稿となります。
暇つぶし程度に書いていく作品なので、内容が薄いことがあるかもしれません。
もし気になって、読んでいただければ嬉しいです。
これからよろしくお願いします!