第8話 未知の生物の名前は緑のあいつ
長老達が来てから18日が過ぎようとしていた今日全てのエルフが集まった
結局噂を聞きつけた他の集落のエルフも集まり南の集落、西の集落、北の集落で住んでいたエルフ総勢600人程集まった
他にも密かに住んでいたエルフ達が集まったようだった
家も足りなかったのでレンガの家を400棟程増やし600棟が立ち並んでいた
(勿論冊子でだした)
そこで新たに区画を増やし
120棟づつのA〜Eの5区画に分けた
一応ゴブリンの存在もあったので周りには高さ10メートル四方で石垣を作った
(勿論他のものには見られないようにグリフィンにもきてもらい細心の注意を払った)
長老達には俺の土魔法という事で話が終わっている
半ば強引な気もするが。
ミーシャは俺の家に住みたいと言って聞かず放りだそうとしたら泣き出したので仕方なく住めるように趣味部屋を潰し部屋をあげた
女の涙は強し
まあなんにせよ600人がいる様は村ではなく国と呼ぶに相応しい様になった
地上にもそれ相応に宿屋、武器屋、防具屋、雑貨屋、食事処と徐々に増えてきている
最近では服屋とか本屋までできてきてどんどんダンジョン都市に近付いているきがする うん。
方やお客さんの人間も徐々にダンジョンの甘い蜜に誘われ現れだした
ここの土地は誰の持ち物でもないみたいだしめでたいね
因みにグリフィンとドラゴンは地下ですんでもらっている
見つかったら誰も寄り付かないだろうし
そういえば冊子を累計1万枚使った
25日になっても取り立てが来ないところを見ると駄目神に催促がいったのかな?
めでたいめでたい
順調に2ヶ月が過ぎ生活も落ち着きエルフ達の1ヶ月の稼ぎが金 1000万枚を超え俺の懐があったかくなってきた頃だった
エルフの総指揮官に命じたマースイから連絡が入りすぐに地下に来てくれとのことだった
なにやら周りも慌ただしくマースイの声も畏怖の色を示していたので、すぐに降りエルフの群がっている中を掻き分け見ると、真ん中には身長150センチぐらいの緑色の肌をした魔獣が木の檻の中に手足を縛られ閉じ込められていた
ゴブリンだ
マースイを見つけどうしたものかと聞くとゴブリンが畑を荒らし穀物を食べ漁っていたところを見つけ捕獲したのだそうだ
俺はゴブリンに近付いていくとゴブリン達はぎょっとして言葉を発した
「許してくれー!子供達に飯を食わせたかっただけなんだー!」
子供達?どういう事だ?
「はい、私達は総勢50名程の小さな集まりの中住んでいます
といってもごく最近なのですが、、、
それでも、豊かに暮らせていたのですがある日突然周りにいるモンスターが消えたのです
しばらくは山菜で過ごしていたのですがそう簡単にもいかず食料を探し求めていた時、この豊かな地を見つけ思考も停止状態でしたので飛びついてしまったという訳です」
なるほど、、なんか俺にも関係ある話に聞こえてきたな、、
「因みにあなた達ゴブリンはどの辺りに住居を構えているのですか?」
「北の大きな山のふもとです」
あー、やっぱりというべきか
火龍が住処にした山のふもとのようだな
申し訳ない、、
「分かりました、話を聞く限り私にも全くの無関係という訳ではないようなのであなた達もこちらに住めるように手配できますが
勿論条件はあります
どうなされますか?」
「私達では到底決めかねる事ですので少しお時間をいただけないですか?」
まあ当たり前か
にしてもこの地下ができてから3ヶ月程しか経っていない事を考えてもまだ生まれてからそんなに経っていないはずだし、他に言葉や文明を教える者は居ないはずなのに言葉を発するし敬語もある程度は心得ているみたいだ不思議だなぁ
ゴブリンの拘束をはずし見送る俺にもマースイが話しかけてきた
内容は聞かなくても大体わかる
「あの様な見た事もない種族を受け入れるというのは少々他のものにも不安が広がりかねませんぞ」
だろうなゴブリンは未知の種族だ
習慣や文明はおろか戦闘力すら分からないのだから
「その点では新しい場所に開拓しようかと思います」
同じ種族同士ならまだしも違う種族を混ぜると問題が起きそうだし
そう言うとマースイはホッとした顔をした
「そうでございますか
私としてもそうしていただければ安心です」
「とにかく今日はこれでおひらきにしましょう
総指揮官のマースイさんと以下地区の代表者の方以外各自の仕事に戻ってください!」
と俺が言うと足早に戻っていった
残ったのは
総指揮官兼A地区 代表のマースイ
B地区代表 スフェイン
C地区代表 ヴォルグ
D地区代表 リコア
E地区代表 マナリヤ
の5人だ
彼らには各々にガラケーを渡しており彼らの家の隣には地上に繋がる螺旋階段を置いて
セキュリティは声紋を使ってある
ロックを解けるのは成人を、迎えたものにしてある
「今から私の家へご招待します
会議を行いたいと思います」
「「「はい!」」」
俺の家に直接繋がっている階段は使わずに俺の家へ行きリビングのソファーに腰掛けてもらった
するとミーシャが元気よく出てきて察したのかお茶菓子を出して自分の部屋に戻った
「さて、皆様今回ゴブリンという種族に会い、私は家を作るという提案をしましたがその事で今後の影響や危惧する事を話し合っておこうと思います」
と俺が言うとスフェインが手を挙げたので発言を認めた
「まず、私の考えではゴブリンの危険性は測りかねるものがありそれだけで拒否をしてしまえば王国の人間と同様の行為を行っている様に思います
次にゴブリンという種族がいた以上他の種族がいる事も考え自衛手段を用いるのが良いと思います」
おうちゃんと分かってるじゃないか
まあ他にもあるが主だったのはその2つだな
ほかの代表者も「「「確かに」」」と頷いているしな
マースイも縦に首をコクコクしている
寝ちゃだめですよー?
数時間話し合った結果
ゴブリンの処遇は出方次第、要するに様子見だ
他の種族がいて危害を加えるものがいるかもしれないという話になりかなり論議して出た結果が1つの家に1つづつ剣と杖を常備、装備する事とした
まあ、何はともあれ話し合いが終わり代表者達が帰ってからミーシャと韓国ドラマを見てから寝た
ミーシャの最近の流行りは韓国ドラマらしい
おやすみ〜