表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界来ちゃいました  作者: 木仁
7/12

第7話 テレビは面白い

 翌朝目が醒めるとミーシャがいつもより早く起きリビングでテレビを見ながらくつろいでいた

 因みに放送されているのは俺の元の世界のものだからミーシャは最初何事かと見ていたが今ではすっかりお馴染みのようだ

 特にはまっているのは今放送されている月9のドラマ「初恋は苦し」というドラマだ

 まあこの世界には娯楽が少ないから楽しんでくれているようだ


 昼過ぎになり昼食を済ますと

 インターホンがなった

 スフェイン達にインターホンを押すように言付けてあったからおそらく総意が決まり言伝に来たのだろう


「お久しぶりです足立様

 私達エルフの総意が決まり報告に参りました」


「ああ久しぶりだなスフェインとその後ろの見るからに歳をとった方と屈強そうな方はどちら様ですか?」

 スフェインの後ろには老人とガタイのいい男が2人いた


「ほっほっほスフェインから若いとは聞いておったがまさかこれほどまでに若いとはの〜」

 陽気そうなおじいさんだ

 見て察するに長老だとは思うが


「儂は西の集落の長

 マースイと申します

 スフェインから今回の話を聞き半信半疑ではありましたが参上仕った次第でございます

 後ろの者は儂の護衛ですな」


 なるほど確かに話が突拍子すぎて信じられないのも納得できる

 それに火龍が住む地に招かれているのだ警戒して当たり前か


 俺は真面目な顔をして少し威圧気味に話した

「それでは聞いているとは思いますが簡潔に私の出した提案を鑑みてどうなされるおつもりですか?」


「聞いた話では儂らの住む地はこの地下とかなんとかだったとおもうのじゃが

 その地を見させてくれはせんかの〜」


 確かに見ない事には分からないだろうが、答えはいいえだ


「申し訳御座いませんがそう易々と見せるわけにはいきません

 なにせ秘境の地と言っても過言ではないのですから。」


「無理を言って申し訳ない

 儂自身興味があっての」

 というと長老のマースイは真面目な顔で続けて答える


「簡潔に我らエルフの総意としてはこちらに移住してくるつもりです

 今着々と準備を進めております

 皆が着くのは20日後になると思います」

 その言葉に俺は内心ホッとした

 もしエルフ達がこの地を奪いに来たらこの地は地に染まる事になりかねなかったからだ

 それではあまりにも心苦しかったしミーシャもいるしな


「分かりました、それでは私の条件はのんでもらえるとうけとってもよろしいですか?」


「はい、大丈夫です

 ただ付け加えたい事があります」

 まあそうくるだろうとは思っていたよ


「金200枚と言うのはあまりにも多すぎますできればもう少し下げて頂きたく思うのですがどうですか?」

 と俺の顔色を伺いながら話す

 それもそうだろうこの世界の紙幣についてあまり知らずミーシャに教えてもらった限りではこの世界の通貨価値はこうだ


 円鉄 10円

 銅 100円

 銀 1000円

 金 10000円


 毎月200万は無理との事だろう

 当たり前か

 因みに日本円に換算すると0の位が1つづつなくなるみたいだがな


「では毎月の収入から5割でどうでしょう」

 と俺が言うと長老は惚けた顔をしている

 おそらくもっととられると思っていたのだろう


「そ、それではあまりに儂らが得をしますが、、、」

 と話すが俺としては食料を作ってくれて街という形を作ってくれればなんでもいいから気にはしない


「良いんです

 私としても地下に住んでいただいて秩序が保たれると良いことでもあるので」

 というと長老はぺこぺこと頭を下げていたが俺は必要ないと言い辞めさせた


 さてエルフ達が移住するに従って俺もやる事が山盛りだ

 まずは長老達を連れて昨日作っておいた屋敷に入った

 地下に行くのに俺の家にわざわざ来られるのも面倒だしグリフィンに毎回頼むのも悪いしな


 セキュリティは今回声紋のものを使った

 これなら魔力を込めて合言葉を言ってくださいとでも言っておくといかにも魔力で開くように見えるし


 長老の声紋を登録して螺旋状の階段を降り地下に着くと

 長老達は目を疑った

 地上と変わらぬ光景、広さ、太陽そのすべてに


「まさか、、本当にこの様な場所があるとは

 足立殿ここは間違いなく秘境、、、そう言うに相応しい」


 必死に声を出しながら長老が話す

 まあ俺が作ったし地下にあるから間違いはないだろうなと思いつつ昨日作っておいた家に案内する

 家といっともレンガでできた平家だけど


「ここにはレンガというもので作られた家が200棟建ててありますお好きな家に住んでいただいて構いません

 生活に必要な物はすでに家の中に揃えていますのでご確認下さい」


 レンガは耐熱に優れているから大丈夫だと思うが念のため全焼を避けるため

 A〜Dの区画を50棟づつ分けて作った

 その区画1つづつに

 大きな平家を建てて代表者に住んでもらうつもりだ


 勿論長老には大きな平家に住んでもらう

 ように話を進めた


 スフェイン以外の他の2人は妻子持ちらしく1人づつ家を選んでいた

 スフェインも選んだところで長老には連絡手段としてパカパカのガラケーを渡して使い方と充電の仕方を教えた

 もちろん村には電気が通っているから充電も問題なしだ


 さてそろそろ暗くなってきたし飯を食って寝るか

 ミーシャと長老達に晩御飯を馳走して寝る事にした

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ