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異世界来ちゃいました  作者: 木仁
5/12

第5話 3人の勇者?

 さて火龍を従えた俺だが1番の問題が残っていた

 土地は手に入れたが家がない

 という事で家を作ることにした勿論冊子で作る(この冊子の名前が分からないから冊子で通すことにした ま、誰にも見えないからどーでもいいんだけど。)


 どんな家がいいか悩みに悩んだ末元いた世界のどこでもあるような一軒家を建てることにした

 見た目は。だけど


 冊子を取り出しペンを持ち今回は絵にしようと思い描きだす

 描き終えるとなかなかの出来栄えだ

 小中高と無駄に図画工作系の成績良かったからな

 高校の時芸術の先生にあなたは才能がある!って大絶賛されたっけな、、


 描いた紙を地面に置き離れると光を放ち地面が盛り上がり30秒ぐらいで洋風にできた立派な一軒家がたった

 内装は想像しながら描いたがどんなものか気になるので早速入るか


 玄関を入ると左側が靴箱、真正面と右側に扉がある

 玄関は16畳ぐらいの広さだ

(何せ土地は無駄にあるからな)

 真正面の扉を開けると風呂場

 やはり風呂はないとな

 浴場と着衣室合わせて60畳ぐらいの部屋で浴場には一般家庭にある風呂と五右衛門風呂そして大半を占める大きな風呂更に外に繋がる扉を開けると露天風呂が2つある

 今日の夜が楽しみだな

 玄関に戻りもう1つの扉を開けるとリビングがあるリビングも結構な広さでリビングだけで80畳ぐらいある

 リビングを抜けるとキッチン

 ご丁寧に食器や調理器具、鍋なども設置されてる

 まあそこは後でよく見るか

 そしてトイレがありその隣に階段がある

 トイレは10畳ぐらいの部屋の真ん中にポツーンとあった


 落ち着いてできないかもと思いながらも2階に上がる

 二階にあるものは大雑把に寝室、トイレ、クローゼットがあるベッドはキングサイズのものがあり

 2階のトイレは3畳ぐらいで少し安心した

 後は趣味部屋と書斎がありどちらも30畳ぐらいの部屋だった


 一通り見て大体想像したものと同じものができたことに安心した

 無駄に広すぎる気がするが、、


 そして最後にもう1つの場所に行く


 一階のトイレが広いのは無駄に広くした訳ではない

 トイレには窓が4つあるがその内の1つには魔法がかけられており

 といっても現代科学の指紋認証システムと俺が持つ鍵を使うのだが

 この世界では超一級品の魔法と同等かそれ以上のものだろう


 指紋認証システムを解錠し鍵を差し込み回すと地下への階段が現れる


 大理石でできた螺旋状の階段を降りていくと俺が建てた家なんて比較にならないぐらいの広い野原が現れる

 例えるなら日本が20個すっぽり入っても余るぐらいの広さって言えば分かるかな?

 地下と言ってもグリフィンの魔法で昼夜は勿論の事太陽と月まである


 なんで俺がこんな場所を作ったかと言われると電力、水、資源、食料を確保するする為だ

 多分、この世界の人間が俺の家を見るだけで驚くだろうけどその周りに太陽光発電とか現代科学の代物を置いておくのは危険と判断した為、基本的な物は全てこの地下に置くつもりだ


 だって、戦争とか仕掛けられたりしたら洒落にならないでしょ

(俺には火龍とグリフィンが居るから楽勝で勝つんだろうけど)


 まあ、ぶっちゃけた話火龍の住処も作るって意味合いもあるんだけど

 あのダンジョン有効活用したいし。


 因みに火龍とグリフィンは土魔法で自由に開け閉めできるから出入りは自由だ


 とは言っても草木はあるが水はまだ通ってないが冊子の紙に「湧き水」って書いておいたら湧き出たから解決だ


 後は勝手に川ができてくれるだろう


 食料はどうするか悩んだがグリフィン曰くこの辺りはダンジョンの影響か魔素というものが強いらしく自然に生まれてくると言っていたしそれまでは冊子に頼ることにする

 まあ、他にも解決策を早めに見つけた方がいいな


(今日気付いた事だが、冊子のページは減っても次の日になると元の枚数に戻っていたからなくなる心配はなくなった)


 最後にソーラーパネル、風力発電、排水管もろもろを設置し20キロ四方に柵を作り上に上がることにした


 上にあがると何やら外が騒がしい外を覗いてみると人がいて明らかに他の冒険者よりも身なり格好のいいのが3人とグリフィンが戦っていた



「くそが!なんでグリフィンがいんだよ!」

 地黒でガタイ良い男が叫んでいる

 ちょっとハンサムなのがムカつく。

 と、その横で女剣士らしき金色の長い髪をなびかせて透き通る声で叫んでいる


「火龍を殲滅しにきてグリフィン殲滅とか・・・・

 た 楽しいキャハハハッ」

 あ、あの人やばい系だ

 その横でリーダー格らしき男が叫ぶ


「私達はそれぞれが1つの国をも凌駕すると言われている勇者だ

 相手が誰だろうと薙ぎ倒すそれだけだ!(痛いの気持ち良い ハァ ハァ)」

 もっとやばそうなのがいる・・・・

 っていうか、え?勇者?

 それぞれがって事は世界に3人しかいない勇者が勢揃いってことっすか??

 さすがにそれはグリフィンでも、、、

 とグリフィンを見ると余裕の笑みを浮かべている

(あ、大丈夫みたいすね)


「貴様らが勇者?笑い話が過ぎるぞ

 これならばまだこの間の小娘の方が骨があったわ」

 と笑みをこぼす


 傍観していた俺だがこの間の銃を持ち魔法を唱え外に出る

 すると勇者たちは面を食らったかのように唖然としていた

 それもそうだろう念のためグリフィンに可視化魔法を家にかけてもらっていたから突然何もないところから人が出てきた様に見えたに違いない


「あなた達は自分の事を勇者と仰っていましたが本当ですか?」

 その問いにリーダー格らしき男が答える


「本当だ。」


「何故この様な場所へ訪れたのですか」

 俺の問いに勇者達はだんまり

 少し間を空けてから答えた


「わ、私達は火龍を討伐するべく結託しこの地に足を踏み入れたのです」

 妙に歯切れが悪いなと3人を見ているとグリフィンが笑い混じりに言葉を発した


「ふっ貴様達が勇者?笑い話も程々にして欲しいものだ

 そもそも貴様達は人間ではないであろう」


 その言葉に俺は驚きながらも必死に隠しながら3人を見る


「、、、、、、、」

 沈黙の後リーダー格であろう男が答える


「見破られていましたか・・・

 その通りです私達はそもそも人間ではありません」

 と言い放つと男が唱える

「アウトブレイク」

 すると姿容姿が変わりその姿はまさしくエルフそのものだった

 思わず俺は声に出す


「エルフ、、??」


「はい、その通りです

 私達は長寿族のエルフです」


 グリフィンはふんとため息混じりの吐息を漏らしている

 俺は疑問をそのままぶつける


「何故エルフが勇者のふりをしてこの地へ来たのですか?」

 姿容姿は可視化魔法を使っていたのだろうけど

 まあ、グリフィン程のではないのは明らかだが


 その問いにガタイの良い色黒のエルフが答えた


「俺たちは平和に暮らしていた

 なのに人間達の国に疫病が流行りだした頃から妙な噂が流れ始めた

 この疫病はエルフがながしたものだと

 その噂が原因となり

 人間に住む場所を追われ異端として扱われ挙げ句の果てには奴隷として狩り出されるようになった

 俺達が人間と戦っても先は見えている

 だから火龍を討伐し力を見せつけようと考えここに来たんだ!」


 なるほど、、王族に怒りや不満が向くのを恐れエルフを異端として扱うことで逃れようとしているんだな

 この手の話はよくある話だし。


 人間のましてや歴代の勇者ですら火龍の討伐ができなかったところを見て討伐できれば変わると思ったんだろうな


「ところであなたは何者ですか

 この様な場所に現れましてやグリフィンを制止させるなどと、、」


「こいつは俺の使い魔だ

 因みにお前達が討伐しようとしていた火龍もな。」

 と言い放つと3人は目を点にしてこちらを見ている


 このままじゃ埒があかないと考えた俺は3人を家に招き入れる事にした

 何かあっても銃があるし絶対防御の魔法も装備済みだし大丈夫だろう

 何かあればグリフィンが駆けつけてくるだろうしな


「グリフィン可視化魔法を解いてくれ!」

 グリフィンは分かったと言いながら可視化魔法を解いた


 すると3人はさらに目を点にさせ絶句

 それもそうか少し聞いたところではエルフは魔法に長けているらしいからな


「少しお話をしましょう

 入ってください あ、靴は脱いでくださいね」

 と言い放つと3人は戸惑いながらも家に入った


 リビングに通しソファーに腰掛けさせる

 ソファーのふわふわとした座り心地にびっくりしているようだが話を始めた


「私の名前は 足立あだち じんこの家の領主です

 とは言ってもグリフィンと龍しか住んでおらずこの家にも使用人などはいません

 あなた達にお話をお伺いしたく招き入れました」


 3人は明らかに安堵の表情を浮かべて自己紹介してきた


 まずは真ん中のリーダー格らしき男からだ

「私の名前はスフェインと申します

 種族はエルフ、職業は魔剣士

 職業柄もあり指揮をとらせてもらっています」


 次にガタイの良い色黒の男の子

「俺の名前はウェンダー

 種族はエルフ、職業はヒーラー兼大剣使いだ」

 確かに背中に携えた剣はウェンダーの背丈と同じくらいのものだ

 怖い怖い


 最後になんていうかあの危ない女の子

 まあ危なさでいうとリーダーのスフェインもだいぶだけど


「私の名前はミーシャ

 種族は神聖エルフィー、職業は魔剣士を主にやっていますが全ての職業ができます」

 隣の2人が慌てはためいている

「ミーシャ!人間に教えるなど何を考えている!」


「大丈夫ですこの方は私達に敵意はありません」


「ん 神聖エルフィー?ミーシャだけ種族が違うのか?それに神聖って、、、」


「はい、正確にはエルフィーという種族の元はエルフなのですが

 ある時神に愛され神に忠愛を受けたエルフの子孫と言われています」


 な なるほど神ってまさかあの駄目神じゃないだろうな

 などと考えながら話を進める

 エルフィーという種族は神話上にしか出てこないものとされているらしく隣の2人からはくれぐれも内密にって頼まれた

 が元々話すつもりも話す相手もいないからどうってことないんだがな。


 さてそろそろ本題に入るか

「ところで私があなた達を招き入れたのは理由があります

 まず1つ目に私はこの様な辺鄙なところに住んでいるため世界の情勢を知りません

 その為知っている事を教えて頂きたい

 2つ目にエルフ、エルフィーを含めたあなた達の仲間は今現在どこにいるのですか?」


 スフェインが1つ1つ丁寧に答えた

 まず、この世界に魔王という存在があること、

 そして魔王の配下には魔族が与しており、抗うのが人間で今現在存在する9つの大きな人間の国が主力らしい

 その筆頭が聖徳太子だという事には少し驚いたが

 種族は主に人間、獣族、魔族、モンスターがいて

 魔族とモンスターの違いは知識があるかどうかの違いらしい

 要するに賢い方が魔族って事だ


 因みにグリフィンやドラゴンは魔獣と言われているらしい

 エルフは獣族に分類され獣族の全てが異端視されているという話だった


 2つ目の問いには

 他の集落は分からないがスフェイン達の集落は全部で200人近くの人数で全員が今現在も可視化魔法で人に姿を変えて暮らしているという

 ただ可視化魔法を使うのには結構な魔力がいるらしく一日中は無理だと言っていた


 全てを聞き終わり俺はエルフィー達にある提案をした


「見てわかる様に今俺が住んでいるここは人間が普段踏み入れない場所だ

 そこで提案だがお前達の集落丸々こっちに移動してこないか?」


 スフェイン達は困惑しながら顔を歪めた

 それもそうだろうこんな草木の生えていない土地に住むなどありえない話だからだ 普通なら ね

 そこで俺はスフェイン達を家の外に出しグリフィンの土魔法で地下に行く事にした

 俺の家から行っても良かったんだけどあんまり教えるのも得策ではないと思いこの方法をとった


 地下に着くと3人は絶句。

 少し間が空くもまったく理解できない様子


「ここは私が作った地下です広さは甚大でモンスターなどは現れると思いますがそれ以外の安全性は保証します

 どうですか?」

 と問うと


 スフェインが問い返してきた

「私達をここに住ませてあなたには何の得があるのですか?」

 まあごもっともだな

 今の話だけじゃ俺側に得がない


「勿論、条件はあります

 まず地上に宿泊所、食事処、武器屋などを作って商売をしてもらいます

 そして地下にいるエルフ達には穀物を育てたりしてもらい毎月25日に税金として金200枚を納めてもらいます

 これでどうでしょうか?」


結局スフェイン達は自分達では決めかねる事だからといいミーシャを残し一度集落に帰り返答しにくるという事だった

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