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プロローグ
僕が消えるとして、君は泣くだろうか。
いや、きっと君は泣かないだろう。
代わりに君は笑うだろう。
君に告白をした日。
君と一緒に帰った日。
そして君が。
死んだ日。
僕は悲しんだ。
そして泣いた。
あれから10年が経った。
「僕は変わった。
君のことも忘れた。
僕は君よりもずっと先を歩いている。
だから心配しないでほしい。
君は安らかに眠っていてほしい。」
俺は彼女の墓の前でそう言った。
この言葉は彼女には伝わっただろうか。
伝わってなければいいな。
俺はそう心から望んだ。
もう嘘は吐きたくないんだ。
それでも彼女の前では強がる事しかできなかった。
俺はそうしてその場を去った。
この作品は連載するかはまだ分かりませんが、とりあえず投稿しておこうと思います。
もう一つの作品が終わるとかストーリー展開的に詰んだらこっち進めます。
今回はシンプルな作品なのでまあ面白くなるよう頑張ります。
今後ともらびっとぉの作品をよろしくです。