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魔王継承  作者: FIIFII
第二章 日常とはかけ離れた日常を
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二十五話 七大戦


 な ぜ か 過 去 話 ! ! ! 



 数百年前、人が世界を混乱に陥れ、七大戦が始まりました。

 ありとあらゆる種族がプレートを巡って戦い、勝利し、敗北し、最終的に七の種族が覇権を争うことになりました。



 戦争を勃発させ、非生物的な吐き気を催すような策略を用いて全世界を巻き込んだ元凶。人族(ヒューマン)

 強靭な肉体、俊敏性。肉体的には全生物中でトップを誇る、獣族(ビースト)

 海のプレートでは無敵であり、海王が統べる『海都カリクマ』が進撃させたプレートは、そのプレート自体が破壊されたという逸話をもつ、海族(アトラント)

 亜種プレートである空板に住まう鳥たちは、高い俊敏性と飛べるという利点があり、夜目も効く。奇襲をかけられた相手はほぼ全滅している鳥族(バードマン)

 太古に眠る幻想の力を蓄え、未知の方法で勝利を重ねていた幻想属(ファンタズム)

 圧倒的な存在エネルギーを武器として、空を舞い、炎を吹き、最強の生物と謳われた龍族(ドラグーン)


 そして最後に、人の容姿を保ちながらも異形の特徴を持つ、魔族(・・)




 なぜか戦争は突如終わりを告げ、人は世界の端にプレートごと去っていきました。

 残されたのは、生き残った六種族と亡くなった種族の怨念のみ。

 和解した種族は、皆がどうしようかと途方に暮れていました。

 人に戦いを挑んでも、また汚い手を使ってくるかもしれない。

 ならば覇権を争っても、人がいるのでは意味がない。


 そこに願いを叶える、幻の種族。願叶族が降臨しました。



『人を滅ぼしたいですか』


 皆が肯定しました。


『人は肉体の脆さに反して、知恵があります。今の貴方たちでは敵いません』


 皆はうなだれました。


『未来の貴方たちならば、必ずや人を打ち滅ぼすことが出来るでしょう』


 皆は希望を抱きました。


『名を持たぬ種族である、魔族。その種族ならば名無しであるために利点を与えることが可能です。他の種族には名が在りますので、魔族のサポートしかできません』


 皆が一斉に魔族に目を向けました。


『わたしたちが力を貸しましょう。この身を魔力増幅装置に変換すれば、いずれ現れるであろう魔王が人を滅ぼします』


 皆は理解できていませんでした。

 いずれ魔王が人を倒してくれる。

 それだけを理解していました。

 しかしこの戦争で、魔王は死んでいました。

 各種族の代表が集まってこの会合は開かれていましたが、魔族の代表はデス・トーカー。


 ある事実をこの場でデス・トーカーだけが知っていました。

 100年に一度しか、魔王は人間の召喚師でないと召喚できないという事実を。


 デス・トーカーは何も言えませんでした。

 願叶族が言っていることが本当なのであれば、それは何百年も後の話になります。


『魔族よ、貴方たちの王だけが人を滅亡させることができるのです』




 デス・トーカーは頷きました。

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