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森の奥には
街を出て、再び森へ入る。
「なんか前より静かじゃない?」
カイトが小声で言う。
「……ああ」
違和感がある。
生き物の気配が少ない。
ユキも不安そうに言う。
「クゥン…」
(やな感じするよ)
「わかるか?」
ガルドが前を見る。
「奥に行くほど強くなりそうだな」
ルクは笑う。
「いいじゃん」
俺は短く言った。
「とりあえず、気を抜くなよ」
森の奥へ進むほどに、異常ははっきりしてくる。
倒れている木。
荒らされた地面。
「戦った跡か?」
ガルドが零すように呟く
「いや……」
俺は首を振る。
「一方的だ」
何か強い存在が暴れている。
その時――
ドォン……
遠くで重い音が響く。
ユキが反応する。
「キャン!」
(あっち!)
「分かるのか」
俺たちはその方向へ向かう。




