砂漠の宝石
私は、今いる場所がどこなのか何処に行けば少女の家に辿り着けるのかさえも、もうあたしの脳は考えるのを辞めてしまった。
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私は名高い小説家である、数週間前、私はインドにある乾燥地帯、いわゆる砂漠だ。
その砂漠に、一人少女が住んでいると言う噂を耳にした。
危険な砂漠に一人で、少女が生きている、そんな信じるのが馬鹿らしくなるぐらいの話だった。
噂は噂でも本当だったらと思うと取材しないわけにはいかなかった。
私は善は急げで、すぐに日本から、インドの砂漠へと降り立った。
食料や水などは、現地で調達することができた。
食料や水も買うことができ、後は危険な砂漠を案内してくれる、案内人を探すだけだ。だがしかし、現地の人たちは仲間意識が高くよそ者の私には、素っ気ない態度を取られることが多々あった、そのため道案内も勝手出てくれる人は無く。
だが、そこで諦めるほど私はやわでわない。
「なら地図だけでいいので、売ってくれませんか」と申し出たところ、現地の人は皆お金には目がないらしく、高い買い物をする羽目となった。
だが、これで砂漠に行く準備は整った。
だが、私はまだ知らなかった。砂漠は風の流れが早く、砂が舞って煙幕の様に周りが見えなくなることを。
そこで留まり、風が収まるまで待てばいいのに、私は我慢できず、歩き出してしまった、そうすれば後は簡単に迷子の出来上がりだ。
そして冒頭に至る。
迷子になったその日から、水や食料を少しずく摂取しながら、歩いていたが、それも数日経てば空になってしまう。
朝は暑くて敵わないが、夜は0℃まで温度が下がる。
その温度差で身体から、冷や汗が出てくる。
朝は歩き、夜は休む。
それを繰り返していた、そんなときであった。
朝になり、歩き出そうと前を向く、と数十メートル先に池があった。
こんな砂漠に、
その池の水は、透き通っていて、太陽の光に照らされて、キラキラと輝いて、宝石の様であった。
その水をこの二三日飲まず食わずで、口には砂の味しかせず、それでも唾を飲み喉の渇きを誤魔化すように我慢し続けたこの喉に、一刻も早く飲み物を流し込みたかった。
だが、数日間歩き続けたこの足はもうパンパンだった。
だが、早くあの宝石の様な綺麗な水を飲みたいと脳では
分かっているが、体が思うようには動かなかった。
それでも、少しずつ少しずつ、近づいていく。
もう少しで、手が届く距離まで近づいていく。
そんな時だった、大きな風が吹き、砂が舞い上がった。
それと同時に池が砂と混ざり合い泥とかした。
その時、私にあったのは絶望ではない、美しさだけが、私にはあった。
それは世界の原理とでも言うようであった。
そして、私の目的は少女の家に辿り着き少女に取材することでは無く、太陽の光に照らされてキラキラと光り沢山の宝石がある様に見えるあの水、それをまた、見たいと休憩もせずにまた歩き続ける。
次は砂に横取りされないように。




