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だ れ に し よ う か な - side 宮城佳奈

(読み方:みやぎ かな)


昨日、クラスの女王・夜子の取り巻きのひとり、山田梨花は裏切りの刑に処された。

そして、彼女は冷淡に告げる。


「次はだれにしようかな」


これが、私の平穏な取り巻き生活の終わりだった。


梨花がいなくなった今、実行役がこの中から選ばれることは確定だった。

そして彼女は、私の名前を告げたのだ。


翌週。


朝早く来いと言われた私は、眠い瞼をこすりながら、公園に集合した。


「これから佳奈には実行役として働いてもらう。」


「うん。」


「誇りに思ってよね、()()()()()()()()()()()()。」


重い言葉が私にのしかかる。


ふと、路地に目線を向けると、仲良さそうに歩く、梨花と矢羽さん。

私は羨ましいと思ってしまった。心から笑っている、その姿に。


私の視線に気づいたのか、こちらを見ると、気まずそうに肩をすくめて、彼女たちは信号を渡っていった。


「なによ、仲良くしちゃって」

女王から、嫉妬の色が見えた気がした。

そして、私に視線を戻して、

()()()()()()()()()()()()()

と高圧的に、王政的に、言った。


「当たり前でしょう」

本心では、楽しそうな彼女らが羨ましかった。

でも、この気持ちは、抱いてはいけないものだ。

どうせなら徹底的に働いてやろうと、私は誓った。


翌日。


私は早速ファーストミッションに取り掛かった。

命令されたのは、「朝早く登校して、上履きを隠すこと」だった。


家を出る前に矢羽さんの出席番号を確認し、見慣れない朝を歩く。

この時間帯は、犬のお散歩が多いみたいだ。

可愛さに笑みがこぼれるが、学校に着いたのに気づいて、気持ちを切り替える。

私は忠誠のプロになる。そう、決めたのだ。


指示通りに上履きを隠し、教室にも細工を加える。


そして、一度帰宅する。


誰がやったのかバレないように、一度帰宅して、遅めの時間に登校すること。


これは実行役の、主に朝のミッションの掟だと、女王――ボスに教えられた。

感情を無にして、土に上履きを埋めた先程のことを思い出す。

正直心が傷まないわけではない。でもきっと慣れるだろう。

楽観的に生きよう。現実逃避だって分かってるけど、そうでもなきゃやっていけない。

そうだよね、ボス。


心を蝕む黒い影を、見ないふりして歩いた。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

結構自分のシナリオ通りに書けてて嬉しい...。宣伝よろしくです。

感想・リアクション・アドバイス等、お待ちしています。

よければ、ブクマ登録もよろしくお願いします!

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