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役は確立された - side 矢羽理子

(読み方:やばね りこ)


「矢羽さーん」

クラスの女王・水野夜子(みずのやこ)が私を呼ぶ。

「ノート見ーせて?」

今日こそは、言い返す。そう決めた意思も彼女の前ではかすかな影もない。

今日もまた、乗り切れば良い。これでいい。そう言い聞かせて、ノートを渡す。

「ありがとー」

先生のいる教室でも、ここは彼女の独壇場だった。

誰が何を言おうと、変わらない事実。


翌日。


「理子、おはよー」

いつもは遅いのに、と驚きつつ、「おはよ」と返す。

彼女は、横花美玲(おうかみれい)。私の唯一の親友。

「おはよう」

笑っているのか、笑っていないのか。分からない表情で水野夜子が挨拶をする。

「おはよう」

あくまで、表面上。こうすることで、今日も私は生きているのだ。


翌日。


帰り道の途中で忘れ物に気づき、急いで教室に戻ると、話し声が聞こえた。

水野夜子の、取り巻き三人だ。


「夜子、いっつも偉そうでうざいよね」

「それなー、うちらのこと本心で友達だと思ってるでしょ」

「だるすぎるー」

「え、まって丁度連絡きたんだけど」

「こわー」

「あはは、また忘れたんだ」

「笑える」


ガタッ


あ、音が鳴っちゃった。


「なになに、だれ?」

「あれ、矢羽さんじゃーん」

「ねえねえ、矢羽っちも夜子のこと嫌いだよね?」


一言で表すと、『圧力』。

「う、うん...」

かろうじて小さな声で、返す。


「だよね!やっぱ気が合うかもー」

「うちら仲良くなれるよ絶対」

「いつでも矢羽っちの味方だかんねー」


「ありがとう」

かすれた声は、彼女らには届かなかった。


翌日。


私の机に書き殴られた、『うざい』の文字。

またか、と思い、消す。

クラスのみんなが、くすくす笑ってる。

私を惨めな目で見る。


「いつでも味方」なんて言っていた彼女らも、女王の前では取り巻き顔なのだった。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

他サイドの量産していきますので、以後よろしく。

感想・リアクション・アドバイス等、お待ちしています。

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