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抵抗の剣姫
◆
ビキニアーマーの剣姫。
◆
「――十全明証」
剣姫のマナ・リアリスが励起する。
「ぶっ殺してやる」
闘争本能をむきだしにし、剣姫の法剣が煌めいた。
なにも仮面をかぶらなくていい。
(全力で……)
法定式が紡がれ、碧の剣閃が放たれる。
「グガアアアアアァァァ!」
剣姫の一閃を刻まれた魔族が沈んでいく。
剣姫の力は敵を切り裂き、倒していく。
圧倒的な力、輝く魂が魔軍に蹂躙された魂に光をともした
(私はみた、あの風を)
絶望にあってなお、抗う風を。
絶対無理だ、勝てないという意識はあそこで薙ぎ払われた。
だったら、最後まで――
「抗ってやる!」
理力を放ち、さらに先へと進む。
兵たちの士気も前線の剣姫に率いられるようにあがっていく。
剣姫の一撃が
「――えっ?」
総身が凍る。