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失敗した

作者: 尚文産商堂
掲載日:2025/01/20

それが失敗だったとわかるまで少しの間があった。

バチバチバチと激しく光る閃光。

何かが砕ける音、その直後のゆるやかな音楽のような破滅。

必要なのは酸素と考える時間、それと今俺が立つべき空間。

そのすべてが一瞬で失われた。


何をしでかしたか、ということについてはすでに何か言うようなことはない。

消えていく地面のことを考えながら、装置の方を見る。

向こうが歪んで見える。

重力レンズができた証拠だ。

それだけ超強力な重力源はただ一つ。

ブラックホールだ。

マイクロブラックホールを作るはずだった巨大な装置は一瞬電源装置が失われて今やその動作を止めている。

だからブラックホールの拡大は止まっていた。

それでもこれだけの威力があるということは、想定の何十倍も強いのができたのだ。

それを理解すると、思わず笑みがこぼれる。

ブラックホール自体はもう少しすれば自然消滅する。

それだけの小さなものだ。

だが、それまではこの周囲全てを破壊しつくすことだろう。

これが失敗した者の末路だ。

理解ができただけ、まだましだろう。

ただ理解ができたからといってこれ以上何もすることはできない。

そう、そのまま意識もすべて吸い込まれてしまったからだ。

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