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round3

※当エピソードに登場するキャラクター『ヤンセ』が喋る台詞は作者の他作品『機鋼救星ムスメサイア』と『干支乱勢』との繋がりを示唆するものであり、当作本編にはあまり関係が無いので深く考えないでください。

─???

 周りには何もない黒一色の風景。何だ、ここは?俺は糞ジジイの車にはねられた所までは覚えている。


「やあやあ、茄子原武!」


 目の前には高そうなスーツを着たピンク髪の男が立っていた……というより直立したまま宙に浮いている。そいつの年齢は30前後ってところか。


「俺っちの名はヤンセ・ライマン!『ムスメサイア』 と 『干支乱勢』を既に読んでる読者諸氏にはお馴染みだね!……えっ?まだ読んでないだと?早く読みとうなれコラ!!」


 ヤンセと名乗った謎の男は、いきなり訳のわからない事を喋り始めた。ツッコミたくても俺は声が出せなかった。それもそのはず、今の俺には口どころか体も無いのだから。


「さて、メタ視点の話はこの辺にしておいて武よ、オマエのイキリ散らしたマイクアピールは好きじゃなかったが、最強の格闘家であり最期に善行を働いたオマエをこのまま死なせるのは実に惜しい!」


 やっぱり俺は死んだのか?そしてこのふざけた男は神様だか閻魔大王か何かって事か!?


「その通りだ、武」


 俺の心は読まれていた。本当に神様的な存在みてえだな、こいつは。


「武、オマエにひとつ試練チャンスを与えよう。今からオマエが生まれ変わる世界でも、オマエは“最強”になれ。なれればオマエには人生の続きを。なれなければ現世の肉体が滅びない限り、無限の闘いが続く。 ……やるか?」


 要領を得ない説明だが、やるしかねえだろう。俺に逃げの選択肢は無い。そして、10年ぶりにギャラバリをプレイするんだからよ!!


「よし!では茄子原武よ、生への試練に挑むがいい、最強から最弱へと立場を変えて!!」


 ヤンセがパチンと指を鳴らした後、俺の意識は再び暗転した……




 視界に何か風景が見えてきた。目の前に立っていたのはヤンセではなくメタリックなパワードスーツの人影……あ、あいつは………!!!


「スターショット!!」


 そいつの手から放たれた青い衝撃波。間違いない、かつての持ちキャラを見紛うものか。こいつは「銀河刑事アポロン」!ギャラクシアン・バーリトゥードシリーズのキャラクターじゃねえか!!

 俺は目前へと迫るスターショットを横に飛んで避けようとした。だが右にも左にも体は動かねえ。 ならばジャンプ!と、俺が思った数秒後に体が浮く。しかしジャンプ 力が低い!!空中でスターショットに当たった俺は盛大に倒れてしまった。


「あれは……?」


 天を仰ぐと、真ん中にデジタル時計みたいな表示。現在進行形で数字が一秒ごとにひとつ減っている。そしてそこから左右に生えた棒みてえな長い物体。 これは………体力ゲージだ!!


 俺は自らの体を見た。ガチムチの巨体はどう見てもミドル級である俺の体じゃねえ。見えない顔には覆面を被っているのが解る。そして何より体力ゲージの下に名前が書いてあるじゃねえか。


     Big ban Voyager


 って。何てこった……俺はギャラバリの世界に入り込んじまったのか?しかも、あのビッグバン・ボイジャーとして!!!

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