番外編(2) フォウ・マイ(ユア)・ピープル
タイトルはミッシー・エリオット「4 My People feat. Eve」より
「つ……疲れた……」
ボブはテーブルに突っ伏した。
場所は電気街区の中ほど、大通りから二つ三つ入った筋にある雑居ビル、その三階にある喫茶店だった。
中はあまり広くはない。
まぁ歩兵小隊三十名が全員入れるかどうかというところ。
帝国近代風の内装、物腰柔らかな店員の態度、鼻につかない程度に効かされたアロマの香りが疲れた体をほぐすようだ。
ウェイトレスは前世紀初頭の帝国貴族メイド風。ロングスカート、長袖のお仕着せの仕立てもなかなか良い。派手なフリルの付いたエプロンに至ってはドレスと見紛うばかりである。
ついでに言えば服の中身も非常によろしい。
派手さはないが安心できる雰囲気を、三人いるウェイトレスは醸し出していた。
そのうち一番年長のウェイトレス、というよりもメイドに
「いらっしゃいませ」ではなく「お帰りなさいませお嬢様」と声をかけられ、ん、と頷いてコートを渡す。
案内されるまま奥のボックス席に座ると、ボブはそのまま暖房の前でだらりとする猫のように、ぐだぐだと体を伸ばしてしまった。傍らにグラスに入った水が置かれる。
他の客からは高めのパーティションで区切られているとはいえ、少々だらしなさすぎる。
普段、人目のあるところではけっして取らない態度だが、それほど憔悴しきっているのだ。
ちなみに二人が車から降りて、二時間しか経っていない。
「ゃはーすいません、まさかこんなに景気いいとは思ってなくて」向かいに座ったミッシーは、なんというかテカテカとしている。ご機嫌そのものだ。
足元には薄手の本がぎっしり入った大きな紙袋が二つ三つ置いてある。そのいずれもが、薄さに見合わない値段のものだ。
いやそれはいい。
ボブだとてそれなりの趣味人であるから、発行部数の少ない印刷物の値段が跳ね上がることはよく知っている。トーラスの整備マニュアルは安いほうだが、それでも三冊セットで一二〇〇〇ギルはした。軍大学での講義についていくために、一六〇ページで四〇〇〇〇ギルの兵站学学会誌を購入したこともある。
しかしこれは度を過ぎている。
平均一冊二四ページ本文モノクロ六〇〇ギル、フルカラーのものでもせいぜいが一四〇〇ギル程度だが、それが軽く八〇冊はあった。
中身はさまざまだが、一言で表すなら人気のアニメや漫画やゲームのキャラクター、まれに芸能人を用いた「こんなシーンがあったらいいな」というマンガや小説である。しかしてその表現は、子供にも安心して見せられるようなものから、一体どんな病理を精神に抱え込んだらこんなものが描けるのだと吐き気が湧いてくるようなものまでと、あまりにも幅広かった。
さらに言えばメジャー、インディーズ、アマチュア問わず種々雑多なミュージシャンの音楽ROMは五〇枚以上、アニメやドラマの映像ROMも三〇枚は購入していた。
「……何店舗回ったっけ」
「十二店ですね。もうちょっとセーブしたかったんですけど、久しぶりなもんですから」申し訳無さそうに舌を出すミッシー。
「……まじか―……お前ホント元気だよな」言いながらちょいと手を伸ばし、ミッシーの慎ましやかな胸をツンと突いてみた。
「ひゃあう!」突然のことにミッシーはびくりと身を震わせ、両の腕で胸をかばった。
「んもう、時と場所を選んでください!」たしなめる声を出したが、まんざらでもない表情だ。
「これさぁ、通販もしてるんだよね?通販じゃダメなの?」机に突っ伏したまま唸るように問うてみる。
「んん~。そりゃあまあ通販じゃないと買えないのはそうしてますよ、皇国の作家のものとか。でもできるだけ現物漁って買いたいんですよね」できれば皇国でボン・クレに行われている超大型即売会にも行きたいんですけど、ここ最近は共和国の中小のイベントにも行けないですから。と、ミッシーは熱っぽく語る。イベントでしか入手できない稀覯本なんて当たり前にありますからね。
「ボン・クレってなんだ?」
「年末の最終三日間ほどと、夏の帰霊祭の時期のことだそうですよ」
「ああ、なるほど。……そんな大事なときに家族と過ごさないで、そんなことやってんの?いい大人が??そんなの会場何人いるんだよ」
「さぁ……聞いた話だと、夏の三日間で延べ五〇万人とか?一日だけで一五万人は会場周辺にいますよねぇ」
ボブは先程までいた「ドージン・ショップ」の人いきれを思い出して身震いした。
店内に林立する本棚に、これでもかと押し込められた雑多な薄い本。それを手に取ろうとする客の摩擦熱で火事になりそうだった。臭いに至っては思い出したくもない。
いや、女性向けらしい店舗ではそうでもなかったが。
だとしてもあんな人口密度を無理なくさばくには、どれほどの広さの会場と整理人員が必要とされるのか。
それに、五〇万人といえば平時の共和国軍の常備兵力数よりすこし少ない程度だ。
国際ラリー選手権大会のシリーズ最終戦が共和国内で開かれた時の観客動員数が一週間でようやく二〇万人で、警備員が一日あたり三〇〇〇人いなかったから、ええと。
「ねーさんの考えてることわかりますよ。ちなみにスタッフは全員ボランティアで、まぁいいところ実働は一日あたり一五〇〇人程度。プロの警備員はほとんどいません」まるで我がことのようににやりとするミッシー。
「……皇国人は化け物か?我が国なら暴動になるぞ」
「それこそ憂慮されるべきことの一つですかね」
そうこうしている間に、先ほどのメイドがワゴンにティーセットを載せて運んできた。
大振りなティーポットに、薄く透き通った白磁のティーカップが二客。
併せて運ばれてきた三段重ねの優雅な造作のケーキトレイに、小ぶりなケーキや焼き菓子が並べられており、上品な甘い香りが食欲を刺激する。
「お待たせいたしましたお嬢様」と、メイドがカップに紅茶を注ぐ。
「ま、なれないところでお疲れでしょう。ここのお茶とケーキは絶品ですよ」と、ミッシーは取り皿にケーキを取ってボブに差し出した。
ふぅむと気のない返事をして、少々下品にフォークでつつく。
ハン、こんな店のものはたいてい出来合いのものを切り分けて売っているだけだ。
そんなふうに舐めてかかったボブの指に、意外な感触が伝わってきた。
より正確に言えば、きた、というか、こなかった。
クリームもスポンジも、切り分けるときの感触がない。
微かに感触があるのは間に挟まれたいちごだけ。
ああ、なんだクリームもスポンジも腰が弱いだけの出来損ないかと、つまらなさそうにえぐり取る。
机にぐったりと突っ伏したまま、ひょい、ぱくり。
もぐもぐと口を動かし、やにわにカッと目を見開いた。
言葉がない。
ないというか、出ない。
何たることだ。
たった数度の咀嚼で、なめらかな舌触りのクリームも、それなりにボリュームのあったスポンジも、淡雪のように溶けてなくなってしまったではないか。
かすかに感触があったはずのいちごのスライスさえも、繊維の一本も残さず溶けてしまった。
それでどぎつい甘さなり、得体のしれないエグみがあればまだ文句のつけようもあっただろうが、あとに残るのは透き通った甘みと仄かな酸味、口蓋から鼻孔へと立ち上るミルクと果物の香り。
姿勢を正し、まじまじとケーキを見つめる。ケーキとおもいきやムースではなかろうなと思ったが、白いクリームののった白いスポンジはいややはりケーキだ、間違いなく。
白いスポンジ?
どういうことだこれは。
スポンジとは卵黄による黄色味が付いているものではないのか。
全く混乱したまま二口目を口に運ぶ。
クリームは軽い。とても軽い。でありながら丹念に泡立ててあるから舌触りはとことん滑らか。
不思議な白いスポンジも、口に入れた瞬間はしっかりとした歯ざわりを返してくる。
ゆっくりゆっくり咀嚼すればなにか分かるかと思ったが、世の中それほど甘くはない。
またしてもケーキは淡雪のように消えてしまった。
小ぶりなケーキはあと一口分しか残っていない。
悲しくなったボブは、少し涙目になりながらカップに口をつける。
そのままゴクリゴクリと喉を鳴らしてカップを空けてしまった。
香りも味も申し分なし、砂糖を入れていないのに仄かな甘味があり、穏やかな渋みで口の中がリセットされる。ケーキにまことに合っている、そんなお茶だった。
目をまん丸くして驚いていると、
「ね?言ったでしょ?」とミッシーが微笑んだ。
そのままメイドと小さくハイタッチ。
「ああ。びっくりした」
「おかわりをご所望でしたらお持ちしますので、いつでもお知らせくださいね」メイドはにっこりと微笑むと、ワゴンを押して立ち去った。
どうなってんだこりゃ、と思っていると、ミッシーがフォークを差し出してくる。
「それじゃあ次はこのザッハトルテなんかいかがですか?」
ミッシーが言い切らないうちにボブがフォークの先のケーキを口に入れていたことは、くだくだしく述べるまでもないだろう。
なんだかんだと言いながら、結局ボブはミッシーと薄い本を読み始めた。人目についてもなるたけ悪目立ちしないようなやつを、だが。
「ほんでふぁぁ、ひょっほひひたいこと、んぐ、思い出したんだけど」
ボブがだらしない姿勢でミッシーに餌付けされながら、問いを発する。
「なんでしょう?」カップを口につけるミッシー。
「なんか前のいくさの時にベルティと言い合ったってきいたけども、なんかラップしてたって」
ボブの言葉を聞いた拍子に、盛大に吹き出して、むせる。
「げぇっほげっほ、」
「んもー汚いなぁ……服汚れてないか?」 言いつつボブは手近な紙ナプキンでテーブルを拭いた。
「はい、大丈夫ですけど、その話」
「その話、詳しく伺ってもよろしいですか?」
ミッシーの声にかぶせて、横合いから声をかけられた。
見れば先ほどのメイドが笑みを浮かべたまま、こめかみをひくつかせて立っていた。
「ミシェール。もう二度とラップはしないんじゃなかったの?」
「うん、いや、だけど」
「うんじゃなくて?」
「はい、でもお姉ちゃん、」
「だまらっしゃい。約束は約束です」
「はぃ……」
金髪長身巨乳メガネメイドに叱られる色黒黒髪ちびっことか、なんだこれ、この薄い本に載ってるような情景だな、などとボブは思った。
それにしてもお姉ちゃんとは。
たしか考課表にはミッシーは孤児となっていたはずだが。ああいや、そうか。
「あのう、よろしくありますか。わたしはローラ・フォン・ワイルダーと申します。陸軍少佐を拝命しております」
おずおず、というていを装って二人に声をかける。気圧されていたのは事実なので、演技過剰という程でもない。
「ああ、これはとんだ失礼を。誠に申し訳ございません、少佐殿。お噂はかねがね。マーガレット・シュナイダーと申します。恥ずかしながら、当店の店長をしております」
少々慌てた様子でマーガレットは頭を下げた。年の頃はボブとほぼ同じ。黒縁のメガネがおっとりした目元によく似合っている。
「失礼ですが、ミッシーとはどういったご関係で?戦時中も現在もミッシーには大変世話になっておりまして」
立ち上がって握手を求める。
マーガレットは華奢な手で、だがしかししっかりと握り返してきた。
「私はまぁ、姉のようなものです。孤児院からの付き合いです」
やはりね、とは思いこそすれ声には出さないボブ。別段珍しい話でもない。
共和国は若年人口の損耗の激しい国だ。当然孤児も増えることになる。
「積もる話もありましょう、いかがです店長。こちらに相席願えませんか?」
「ええ、そうですね。でも、」
と、マーガレットはカウンターを振り返った。
「いいですよ、お姉さま。先に休憩入っちゃってください」
ブルネットの髪を丸く編み上げたメイドが朗らかに応えた。
「こら、店長でしょ」
「はぁい、店長」
「でもありがとう。お先に休憩もらうわね」
そう言うとマーガレットはエプロンを優雅な仕草で外すと、ミッシーの横にストンと腰掛けた。
ミッシーの額には脂汗が浮かんでいる。
「ほう、じゃあミッシーは一時期ホントにラップで稼いでたんですか」
「ええ、そうなのよ。といっても、アンダーグラウンド、アマチュアの賞金バトルでですけどね」
マーガレットはグレープフルーツ・ジュースをストローで一口飲んでから答えた。
ミッシーは傍らで小さくなっている。
「賞金の八割ぐらいかしらね、それぐらいは孤児院に入れてくれて。お陰でずいぶんと楽にはなったけれど」
「なにか問題が?」
「一度メジャーレーベルの新人発掘賞金バトルに出場したんです。なんと優勝賞金百万ギル。そこで」
「優勝したんですか?」
「いいえ。準優勝。でも一番会場を沸かせてたのはミシェールだったわ。それこそ優勝者の何倍もね」
「ああ。なんとなく読めましたよ。新人発掘と言うのは建前で」
「そう、出来レース。最初から優勝者は決まっていて、その人を売り出すためのプロモーションイベントだったというわけ」
「それでまたなんで辞めるはめに」
ボブがそういうと、ミッシーはますます小さく縮こまった。
「優勝者を決勝でこてんぱんにし過ぎたのかしらね、次の日からひどい嫌がらせが続いて。孤児院の子たちもずいぶん怖い思いをしたわ」
「ああ、なるほど。お前、結構きっついこと平気で言うもんなぁ」
口とは裏腹に、ミッシーの頭をわしゃわしゃとなでるボブ。
それで少し安心したのか、ミッシーが口を開いた。
「今でも皆には悪いと思ってるよ、お姉ちゃん。だからあれからバトルには出てないでしょ」
「そうね。それでも嫌がらせは半年ほども続いたかしら。とうとうこの子、ラップはやめるって泣きながら言って。皆に嫌な思いをさせるようなことはもうしませんって」
そういってマーガレットはやさしくミッシーの頬をなでた。
ミッシーは悲しそうに俯いた。
「今だからいうけど、私だって本当はやめてほしくなかったのよ。あなたが本気でラップしてたのは知ってるから。でもね、あなたの言葉は尖すぎる。それに約束はね、約束だから」
「うん……そうだね。約束破ってごめんなさい、お姉ちゃん」
そう言うとミッシーはマーガレットの肩に頭を乗せ、マーガレットはミッシーの頭を抱いた。
「なるほどね……ところで」
紅茶を一口飲んでから、ボブはミッシーに尋ねる。
「?」
「なんでそもそもラップはじめたの」
にやりとするボブ。
「んにゃあー!その顔はもう察してるじゃないですかぁ!」
ミッシーは頓狂な声を出して抗議したが、
「それがですねぇ、少佐殿」
マーガレットの弾んだ声でさえぎられる。
「ボブで結構ですよ」
「あら、じゃあ私もマギーで結構ですわ。それでですね、この子がラップはじめた理由っていうのが」
「やーめーてー!」
負けじと割り込むミッシー。
「私は聞きたいなぁ」
相変わらずニヤニヤとしているボブ。
「わかってるくせに聞くとかズルい!ずるいですねーさん!」
「いやあ、ねぇ、だって」
「詳しい話はしませんとねぇ」
「ぐぬぬ」
「要はですね、ボブ。この娘の初恋の人がDJしてたっていうだけの話なんですけどね」
「ああ、なるほど。それで取り巻きやらないっていうのがミッシーらしいね」
「口もよく回りますしね。クラブ出入りする前からラップまがいの口喧嘩なら負け知らずでしたし」
「それっていつぐらいの話なの?」
「ええと、この子が一五、六ぐらいかしら?相手は結構年上で」
「ああ、その年頃じゃあはしかみたいなもんだよなぁ……んん?ジェイクはベルティと同期だから……ええと、なんだ、士官学校卒業してたのにDJやってたのかあいつ。よくバレなかったもんだ」
「あら、お名前ご存知なんです?」
「この間、当人に告白されました」
「あらあらまぁまぁ」
「しかもねーさんそれ受けちゃうんだって」
「えー」
「そーれが聞いてよマギー、」
女三人寄れば姦しい。
それが気が合うもの同士となればなおさらだ。
かくしてジェイクは自分のあずかり知らぬところで、さんざんに酷評される羽目と相成った。
ま、自業自得である。
「すっかりお邪魔しちゃって。ご馳走様でした」
一時間ほども話し込んだだろうか、日はすっかり傾いている。冬の共和国は日が落ちるのが早い。
「気に入ってくださいました?」
「もちろん!またくるわね、マギー」
「ええ。待ってるわボブ」
そういうとボブとマーガレットは互いに軽く抱擁した。
「そうだ、ミシェール。これお土産」
といって、ミッシーに紙袋を手渡すマーガレット。中身はクッキーと紅茶葉の詰め合わせだ。
「ありがとうお姉ちゃん、エルザ姉ちゃんにもよろしく言っといて。美味しかったよって」
「エルザー!ミッシーが美味しかったってー!」
マーガレットがカウンターを振り返り、彼女には似つかわしくない大きな声を出す。
とは言え発音が丸いため、それほど耳障りではない。
と、カウンターの奥から赤い髪の菓子職人がひょっこりと顔を出した。勝ち気そうな顔立ちだが、それなりに美人だ。
「おう、ミッシー、ありがとな。また帰ってこいよ、チビどもがパソコン教えてくれってうるさくってよ」
「わかってるよ、明日には顔出す」
「待ってるわよ、ミシェール」
今度はミッシーとハグ。
「それじゃね、お姉ちゃん。また今度」
「ええ。それじゃね。」
「ミッシー。あの店、お前の、給料で、出店させたんだろ」
紙袋の重さに音を上げそうになりながら、ボブは問うた。
重機関銃なみに重い紙袋ってなんだよ畜生、とも言いたそうだ。
「あ、わかりますかね」
ミッシーは涼しい顔で両手に紙袋をぶら下げている。
「じゃなきゃ、あんなに、みんなが、お前に、感謝してないだろ」
「んん、そういうの正直アタシは気にしてほしくないんですけどね。それに、軍人になってからの給料だけじゃないですし」
「ああ、お前もこういう薄い本作って売ってるんだって?難しいことはわからんが、儲かるのか?」
「そうでもないですけどね。どっちかって言うと、楽しみでやってるだけで。それも今後は、ちょっと」
「うん」
「続けられたらいいなとは思うんですけど」
「続けられるさ、きっと」
「そう、ですかね」
「本気で好きなら、な」
「はい」
「だからさ、お前の書いた奴も、読ませろよ」
ボブの言葉にしばらくミッシーは考えたふうだが、結局は。
「はい」
飛び切りの笑顔でミッシーは答えたのだった。
「あとさ」
「はい?」
「今日のディナー食べる店、その格好じゃ入れんぞ」
「えー?!早く言ってくださいよそういうこと!」
「というわけで、ちょっとお前んち押しかけるか」
「ぎゃー!」




