20□□年ワールドカップ、日本対…
20□□年ワールドカップ 日本vsどっかの国
20□□年6月□□日。
会場は超満員。
日本代表はグループリーグ突破をかけた大一番を迎えていた。
前半15分。
日本のエースがシュート!
実況が叫ぶ。
「打ったーーー!!!!!」
しかしボールはポスト直撃。
「惜しいーーー!!」
観客が頭を抱える。
その瞬間だった。
空が真っ黒になった。
ゴロゴロゴロ……
雷鳴が鳴り響く。
観客 「え?」
選手 「え?」
審判 「え?」
実況 「え?」
雲の中から巨大な顔が現れた。
身長300メートル。
角が4本。
マントを羽織った怪物。
魔王だった。
「フハハハハハ!!」
スタジアム全体が震える。
実況 「えー、日本の攻撃中ですが、ここで魔王が降臨しました。」
解説 「珍しいですね。」
実況 「珍しいで済ませていいんですか?」
魔王はゆっくり降り立った。
「この世界は今日からワシのものだ!!」
観客席からヤジが飛ぶ。
「試合終わってからにしろ!」
「空気読め!」
「VAR入れろ!」
魔王 「……。」
魔王は少し傷ついた。
するとFIFAの職員が走ってきた。
「試合中の乱入は禁止です。」
魔王 「え?」
「規則です。」
「え?」
「レッドカードになります。」
主審が近づく。
ピーーッ!!
魔王にレッドカード。
魔王 「ワシ!?」
観客席はみんな呆然とした。。
魔王 「いや待て待て待て!!世界征服だぞ!?そんな場合じゃないだろ!」
主審 「危険なタックル未遂。」
魔王 「してない。」
主審 「異議ですか?」
魔王 「すみません。」
魔王は主審の謎の圧と、突然退場させられかけたので
つい謝ってしまった。
しかしそこで日本代表キャプテンが言った。
「よし!せっかくだからサッカーで決着つけよう。」
観客「おおおおお!!」
魔王 「望むところだ!」
ということで対戦相手の国は全員帰路についた。
こうして日本代表 vs 魔王軍によるサッカーの特別試合が始まった。
魔王軍のGKはドラゴン。
身長40メートル。
ゴールを全部塞いでいる。
実況 「これは厳しいですね。」
解説 「キーパーがほぼ壁です。」
日本代表がシュート。
ドラゴンが口でキャッチ。
モグモグ。
ボールを食べた。
審判 「ハンドではないので続行です。」
実況 「続行なんですか!?」
後半30分。
スコアは0-0。
その時、日本ベンチから秘密兵器が投入された。
その名も
『近所のサッカー大好きおじさん』
登録されていない。
ただ観客席にいた人だ。
実況 「誰ですか?」
解説 「私も初めて見ました。」
おじさんは突然叫んだ。
「昔キャプテン翼読んでたから任せろ!」
そしてボールは彼にまわされた。
そしておっさんが放ったシュート。
ボールが3回曲がった。
ドラゴンが混乱。
魔王が混乱。
審判も混乱。
さらにボールは曲がり地面にもぐり地中を掘り進んでドラゴンをかわしゴールの中で地中から現れた。
「ザンッ!」
GOOOOOAL!!
日本代表1-0魔王軍。
スタジアム大歓声。
魔王 「そんな技聞いてない!」
おじさん 「俺も初めてできた。」
試合終了間際。
追い詰められた魔王は最後の手段を使った。
「くらえ!!究極魔法!!日本代表の関係者、全員オフサイドになる光線!!」
世界中が混乱した。
しかしその時。
巨大スクリーンに映し出されたのは、
『オフサイド解説動画(15分)』
魔法にかかった観客全員が勉強し始めた。
そしてそのまま試合は終わった。
魔法はただの無駄骨に終わった。
魔王 「なぜだあああ!!」
実況 「教育の勝利です!」
試合終了。
日本 1-0 魔王軍
優勝トロフィーの横で魔王は泣いていた。
「ワシ……本当はサッカーがしたかっただけなんだよ……」
日本代表監督が肩を叩く。
「来年、Jリーグの入団テスト受けてみるか?」
魔王 「いいのか?」
「ただし坊主頭な。」
「無理。」
こうして世界は救われた。
そして翌日、
スポーツ新聞の一面はこうだった。
「日本勝利!なお魔王はヴィッセル神戸の練習参加へ」
誰も世界征服の話はしていなかった。
Fin




