1話スタートライン
暴力集団の集まり、聖此岸地区という所で生まれ落ちこぼれと言われてきた少年、さすけが雷風高校という立派な戦闘者を目指す高校に入学し、仲間や数々の強敵と戦い成長する物語。
主人公 さすけ
さすけ「行ってきます!ガチャ(家を出る)」
今日は遂に雷風高校の入学試験の日だ。
昨日は緊張して眠れなかったな。
けど俺はこの日の為に色んなことを頑張ってきたんだ。
入学して必ず俺の事を馬鹿にしてる人を見返してやる。
そして試験会場についた。
うわぁ...強そうな人がいっぱいいる。
試験管「おいてめぇら。今年もよく集まったな。俺が今日の入学試験を担当する試験管だ。静かにしろ。今から試験ルール説明をする。」
どんな試験が待っているのだろうか。ワクワクと同時に落ちたらという不安で頭がクラクラしてきた。
試験管「この試験は学校側が用意した倒すとポイントがゲットできるモブを配置してある。モブには生気が籠っていて動いて攻撃してくるからそれを倒し制限時間以内に多くポイントを獲得できたTOP20が合格だ。各配点だが、小さいモブは2P。普通のモブは5P。大きいモブは10Pだ。ちなみに会場には”デスモンスター”という倒しても得点が0のギミックがいる。まあ大抵今のお前たちじゃ勝てないから見つかったら逃げることだな。まぁルール説明はこんなものだ。各番号の配置に付け!試験を始める!」
ふぅ。緊張する。大丈夫だ俺なら大丈夫。
考え事をしながら歩いていたら何かにぶつかってしまった。
受験者1「おいてめぇ何ぶつかってくれちゃってんの。」
さすけ「すみません。考え事してて。」
受験者2「てめぇ舐めてんのか?こうちゃんにぶつかったらまず土下座して地面舐めろやゴラァ!」
受験者3「ライバル一人潰しとく?こうちゃん。」
さすけ「すみませんでした。急いでるんで。」
そして去ろうとした瞬間、顔に衝撃が走った。
さすけ「おい、いい加減にしろよ。試験前に殴り合いする気かよ。」
こう「おぉ一発で飛ばないのか。少しはやるじゃねぇか。」
さすけ「次は俺の番だな。」
そして俺はそいつを殴ろうとした。
こう「何だこのヘボいパンチは?寝てても喰らわねぇぞ?」
一応全力でパンチしたはずなんだけどな。これは勝てないかもしれない。
試験管「おいそこ!試験前に問題を起こすな。失格にするぞ!」
こう「ちっ。まぁもうお前見たいな奴は試験に受ける資格もねぇからその辺でうずくまってろよ。」
さすけ「試験前に無駄な怪我しちまった。」
試験管「各スタートラインに着いたか。それでは試験。スタート!」
まずはモブを探さないと。大きいモブには勝てるのだろうか。デスモンスターには合わないようにしたい。
普通のモブ「シュ」
普通のモブに襲われたが反撃し倒すことができた。まずは5P獲得だ。この調子で着実にPを取っていこう。
他の受験者「うわぁぁぁ!!」
なんだ?と思い後ろを向いたらそこには身長30m程の怪物がいた。
他の受験者「こんなデカいのがいるなんて聞いてねぇって!勝てる訳ないだろ!今は女の子が足止めしてくれてるけどこれは死んじゃうぞ!」
こいつが噂のデスモンスターか。こんな怪物と戦ってる人がいるのか?
その時俺の目にデスモンスターを足止めしてくれていた女の子がデスモンスターに捕まえられているのを見た。その瞬間俺の体は跳躍しており訳が分からないままデスモンスターの顔の前に来ていた。
さすけ「は?ここ地上から何mあるんだよ。なんで俺はここまで跳べたんだ。落ちたら死んじまうぞ。」
その時俺の脳内に「人を助けなさい。さすけが周りからどう思われていようが人を助けなさい。人を助ければ自然に信頼できたりする人が後ろから着いてきます。」という言葉が流れた。
誰だ?俺の記憶なのか?思い出せない。
誰か分からないけどありがとう。俺が雷風高校を目指している意味がまとまったかもしれない。
試験管「この学校の入学試験にはP制と同時にもう一つの入学条件。裏ルートがある!」
さすけ「うぉぉぉぉぉ!!」
試験管「それがデスモンスターを倒すこと。それをやった人は過去に類を見ないがな。」
俺はデスモンスターの顔面を全身全霊で殴った。デスモンスターは倒れて動かなくなった。その瞬間俺の落下する速度が上がった。
さすけ「この高さから落下したら死ぬ!せめて受け身だけでも。」
俺は受け身を取りなんとか死は防げたが気を失う。その時笛がなる。
試験管「終了!みんなお疲れ様だったな。今回は面白い物を見せてもらったよ。合否は後日連絡するから今日は家に帰ってゆっくり休め!」