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忘れてしまった私達  作者: 柊 終
一章:夢の寮生活の始まり
17/23

生意気

「ちょいちょいちょいちょい、ちょっと待った!まず君誰?なんで瑠璃がいるんだ?」

そう言って、曜と呼ばれた人は私を指さし、灰簾に説明を求める。


初対面の人に対しての態度、すっごく悪いんじゃない?でも、顔がいいからモテてそうだな。

私がそんなことを考えている間に、灰簾と瑠璃はどちらから話すのかを決めているようだった。

なんか、どっちも譲り合っていて埒が明かない。

結局、じゃんけんというなんとも平和的な手段を用いて勝負を行ったようだが…

「なんで負けるんだ…」

「私に勝とうなんて、一年早いですよ〜」

灰簾が負け、瑠璃に説明役を押し付けられていた。


「出来れば、ちゃんとした防音が出来る空間の方が良かったんだけどな」

まあ、これからする話がどれだけのものか、ここにいる者ならば分かっている。だからこその発言である。

分かっていなかったら、この話はそこでお終い。解散するしかない。


灰簾は時計を一瞥し、「まだ時間はあるな…」と呟くと、私たちの方に向き合り、言った。

「ひとまず、今お前達が分かっている情報を整理してみようか」

私達は頷き、何が分かっているのか、何が分かっていないのか、整理することにした。


「んじゃ、まず俺から」

そう声を上げたのは、さっき曜と呼ばれていた青年だった。

「ひとまず、そこの白い髪の人に分かるように、自己紹介してあげるよ」

失礼極まりない。とんでもなく下に見られたものである。

私の抗議の視線をものともせずに彼は続ける。


「俺はSクラス所属の烏羽曜だ。よろしくな、白蛇女」

「誰が白蛇ですか。貴方は人と蛇の見分けもつかないくらいに目が悪いんですね」

誰が白蛇女だ。私の容姿を見て言っているのであれば、お前は名前通り烏だろう。

顔には出さずにそう思っていた私の心情を察してくれたのか、瑠璃が援護射撃をしてくれた。

「名前に烏が入ってるのに目が悪いんですね〜。お医者様のところにでも行きましょうか〜」

「それはやめてくれ」

医者という単語が出てきた瞬間、彼は瑠璃の提案を却下した。視界の端では灰簾がやれやれといった顔でため息をついている。

なるほどなるほど。病院が苦手なのか。いいことを知った。


「貴方が自己紹介をしたなら私もするべきなんでしょうね。こんにちは、私は白雪月花です。よろしくお願いしますね。テストで私に負け、人と蛇の区別もつかない烏羽さん」

そう私が言うと、ポカンとした顔をする彼。

さらに追い打ちをかけるように私は言う。

「知らないんですか?あの掲示板に書かれている名前、あれ順位順なんですよ?」

すいませんでした_|\○_

自分で「二日か三日おきに投稿する」なんて言っておきながら、日付見たら四日開いてました。

月日が経つのは早いなぁ


12╱23自己紹介って言ってるのに自己紹介してなかったので追加

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