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忘れてしまった私達  作者: 柊 終
一章:夢の寮生活の始まり
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高校初日の朝

第1章の始まり始まりぃー

「さっきの夢は?」

私はさっきまで見ていた夢を思い出しながら言った。


きっとあれは過去の記憶だろう。

二つ目に見た『()()()()』の夢は、実際にあった事なのだから。

そこまでならば問題は無い。ただ過去の事を『視た』というだけで済む。


問題は、私の記憶ではあの部屋にいたのは、瑠璃と灰簾だけだったのに、夢ではあの部屋にはもう一人の青年がいたという事だ。

夢だからなのか、その青年の容姿は思い出せない。

(そういえば一つ目の夢にもいた気がする)

もしあの夢で私の手を引いていたあの子が成長した姿を想像しようとしても、その子の容姿すらも靄がかかっているようでよく思い出せない。


「月花〜、早く起きて下さ〜い」

そうこうていると、瑠璃に呼ばれた。

「今日は寮に荷物を運び入れたり、入学式だったりなので早く起きて降りてきて下さ〜い」

そうだ、今日は大変な一日だったのだ。


「ちょっと待ってー、今行くー」

そう返し、手早く制服に着替え、荷物の整理をする。

といっても昨日のうちにあらかた準備はしてあるので早く終わった。

「早く降りよう。ご飯が食べられなくなる」

私は急いでダイニングに向かった。


「やっと来ましたか〜、丁度朝ごはんができたところですよ〜」

「ありがと瑠璃。早く食べよう。集合時間何時だっけ」

「その前にいただきますですよ〜」

忘れてた、と思いながら「いただきます」と言って食べ始める。

「集合時間は六時ですね〜。今が大体五時くらいなので、後で一時間ありますね〜」

食べながら瑠璃が補足してくれる。


私達が入学する高校は中高一貫校で、なんと寮付きである。

しかもその寮は生徒であれば無料で誰でも入寮できる、なんともありがたい寮なのだ。

でも、その代わりなのか入寮生は普通生徒の一時間前に集合時間が設定されている。

(だからなんだ、家賃を気にしないで済むなら何でもいい)

ずっと探偵としての依頼料だけで生活していたので、家賃がないのであればものすごく助かる。

そのことを思い出し、喜びに浸かっていると、瑠璃が口を開いた。


「そういえば月花、今年の入学生の中には皇尊(すめらぎのみこと)のご子息がいるそうですよ」

危うく箸を落としそうになった。

灰簾君は多分次か次の次くらいに出てきます

あと、諸事情により、多分投稿頻度落ちます

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