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ナイト・オブ・ラブ_3

「で、そのバーンズにどう返事をするかだな。」

俺はジョッキをテーブルに置き腕を組む。

ミアは笑いながら、

「目の前で笑いながら手紙破けば?」

「ミアちゃん!それは怖すぎるわよ!」

ミアの提案にコットンは慌てて首を振る。

確かに想像したら恐ろしい状況だ。


「まあコットンも手紙で断るのが定石だと思うが…」

「え〜?普通すぎない?」

「普通でいいんだよ。」

ミアの不満気な様子に苦笑する。

「手紙ねぇ…直接伝えるよりは良いかもね。」

コットンは頬に手をあてながら呟く。


「ジャムさん!手紙読んだか?」

そこへ追加のビールを持ってきた男が会話に入ってきた。

彼はこのお店の店主であり、コットンの父親でもある『ピッグス』

背は小さく丸々と太った男であるが、表情が柔らかく

気の優しそうな性格がうかがえる。

彼の作る料理は絶品であり、多くの客がそれを求めてやって来る。


「おう、ピッグス!相変わらず飯が美味えな。」

俺はそう言ってビールのおかわりを受け取る。

「今年1番に笑ったラブレターだったよ。」

ミアが思い出したのか笑いながらピッグスに応えた。

「俺も娘から借りて読んだんだが、急に心配になってきてよ。」

ピッグスが胸をさすりながら苦い表情を浮かべる。

愛する娘にあんな怪文書が届いたら、とりあえず心配するのが親心である。

「ジャムさん、どうにかしてやってくんねぇか。」

「あたりめえだ。コットンは俺にとっても娘みたいなもんだからな。」

俺は任せろと言わんばかりに胸をドンと叩く。


「で、手紙で返事するの?」

ミアは持っているフォークで遊びながら一言。

手紙で返事をするのが無難だと思うが…

「わたしはそのほうがいいかなと思うけど。」

コットンはミアと俺を交互に見ながら答える。

「あんな手紙を書くようなヤツに手紙なんかで通用するかね。」

腕を組んでため息をつくピッグス。

気持ちは分らんでもない。

バーンズというヤツは剣の腕はたつかもしれんが、

一般的な常識というものを持ち合わせてないかもしれない。

そんな気がする。


俺はビールをグビりと飲み、

「よし。それなら徹底的にヤツの想いを

拒否するような手紙を考えようじゃねえか。」

と啖呵を切った。

コットンが怖がっているんだから、助けてやらねえと!

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