おんなじ景色を眺めて
おんなじ景色であってほしいと思うのは
キミへの思いが強ければ強いほど
そう思ったはず
坂道の距離は昔と変わらない
道路幅も電柱も
駅の錆びれた金属板も
そしてキミとよく座ってたベンチの形も
あの頃とは変わっていない
ホッとする瞬間もいくつかあったけど
本当のところは
とってもさみしいんだ
こうやって、
いまもおんなじ景色を探しているんだから
あの頃をなつかしむだけなら
それでいいけど
どうしてもあの頃のキミを思い出すことが
先にあるから
やっぱり、つらいことだね
目の前にある駅舎の時計は
間違いなく、
いまの時間を示しているのだけど
僕だけはあの頃の時間を求めている
お世辞を言っても
キミとのあいだに
何も残らないというのに
思い出の中身は変わらない
変えてはいけない
何か、あの時と違うモノを
探してみる
しばらくのあいだは・・・