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聖女として召喚された女子高生、イケメン王子に散々利用されて捨てられる。傷心の彼女を拾ってくれたのは心優しい木こりでした・完結  作者: まほりろ
第二章

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24話「召喚されて」ケットシー編



【ケットシー編】


私の名はケットシー・シュヴァルツ・ドリット・クローネ・ケーニヒ。


ケットシー界の王族に生まれた、三番目の王子だ。


王宮の日当たりの良い部屋の窓辺でゴロゴロしていたある日、人間の世界に呼び出された。


王族である私を呼び出せる召喚者の魔力量にも驚いた。


しかし何よりも私を驚かせたのが、私を呼び出したのが三〜四歳の幼い子供だったことだ。


こんな幼い子が複雑な魔法陣を正確に描くとは……。


この子は魔術が盛んな時代に生まれた大魔術師よりも優れた才能を持っているのかもしれない。


末恐ろしい子供だ。


そして何より恐ろしいのは召喚者の父親だ。


ケットシー界の王族である私を、顎をなでただけで簡単に手なずけるとは……この男只者ではない!


この私に子供の古着をリメイクしたものを着せるなど言語道断だが、この男に「可愛いね。似合ってるよ」と言われると、なんとも言えない不思議な気持ちになってしまう。


そして何よりもこの男の膝の上で寝るととても気分がよいのだ。


悔しいが、この親子を私の主と認めざるを得まい。


私は私を召喚した少年を「ご主人様」と呼び、その少年の父親をコルト様とお呼びし、お二人にお仕えすることにした。


召喚されてから私は日向ぼっこしたり、暖炉の前でダラダラしたり、コルト様の膝の上でゴロゴロしたりして飼い猫生活を満喫していた。


そんな生活も半月もすれば飽きてくる。なので私はこの家の家事を手伝うことにした。


掃除、洗濯、料理、繕い物、花壇の手入れ、お風呂のカビ取り、天井の蜘蛛の巣取り、屋根裏に巣食ったネズミの駆除などなど……私にできないことはない。


お仕事をするとコルト様に顎の下をなでてもらえる。私の至福の時だ。


読んで下さりありがとうございます。

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