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迷い子の存在

「ここよ。」エルフのお姉さんについて行くことわずか10分。村に到着した。村に来る途中、お姉さんとの会話でわかったことが幾つかある。


・このお姉さんの名前はフュエルさん。村の皆からは「フュエ」と呼ばれていること。


・村の中ではお金持ちであること。


・村にいる人数はおよそ40人程度であること。

そしてここからがこの世界において重要な事だ。


・何故か日本語がこの世界で通用するということ。


・この世界には「魔法」というものが存在する。

体内に存在するエネルギーを絞り出し、具現化することが出来るという。フュエルさん曰く練習さえすれば私にもできるらしい。


・王都に行けば「ギルド」というものが存在すること。

ギルドに所属しているだけで優遇されるらしい。だが、ギルドに入るのにはとても難しいのだそうだ。


・この世界は実力社会であるということ。

強さがないものはお金で。お金のないものは強さで。両方ないものは人権すら与えられない。

私はこの村で強くならなくてはならない。生きるために。幸せになるために。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


フュエルさんに案内され、私のお邪魔する家に向かった。


私のお邪魔する家(フュエルさんの家だった)はこの村の中で1番大きい。そこでお世話になるのはとても嬉しかった。だが、何故見ず知らずの私を迎え入れるのだろう。私ならまずしない。自分の家となれば尚更だ。だから私は思い切って聞くことにした。


「フュエルさん、何故私にこんなにも優しくしてくださるのですか?」


「なんで、かぁ、、、困ってる人は放っておけないんだよね」


笑顔でフュエルさんは答える。本来ならとても感謝し、疑うことなど許されるべき行為では無いのだが、路上生活を1ヶ月続けた私にとって信用しきれないのだ。だが失礼を働けばここにいられなくなるかもしれない。だから情報を仕入れることにした。


例えば、仕事をするフリをしながらフュエルさんを監察する、など。


そして、フュエルさんに部屋を案内してもらった。物置だった部屋を私に譲ってくれるらしい。お陰でベッドで寝ることも出来た。


1ヶ月ぶりのベッドだった。いや、もしかしたら私の記憶では初めてかもしれない。家では畳の上に直で寝ていたからだ。それだけでとても、とても嬉しかった。感謝しかない。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


深夜2時頃。部屋の外でバタンという音が聞こえた。恐らくドアが閉まる音だろう。隣の部屋は………フュエルさんだ。トイレだろうか。


その数十秒後。今度は少し鈍い音がした。これもドアだろう。だが、これは玄関だ。深夜2時頃にフュエルさんは外出をしたのだ。


気になった私は下の階に降りて、玄関側が見える窓からフュエルさんの様子を確認した。すると、誰かと会っているのだ。見た目は老けている。杖をついていかにも長老って感じの人だ。


「ーーの感じはーーどうじゃ?」聞き取れない。


「えぇ、ーーーーですよ、これからも使えそうです」こちらも聞き取れない。


「そうか、そうか…」


「でも何故、迷い子がここに……」迷い子?


迷い子とはなんだろう。考えられるのは私だろう。なにかいけない存在なのだろうか。長居をしているとバレるかもしれない。部屋に戻るとしよう。

迷い子とはなにか。その情報も必要だ。



異世界転生的なやつ書きたかった

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