表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

笑っていれば福が来ると信じていた。【1】

頑張りまっす

「はぁ、はぁ」土砂降りの雨の中、私は1人で路地裏を歩いていた。


靴を履いていないから足の裏がとても冷たい。服も1枚しか持ってないからとても寒い。寝る場所もない。お金もない。そんな絶望的な生活を送っていた。今の時刻は午前2時ぐらいだろう。時計はないがこの生活が長く続いているからか見なくてもわかるようになった。


でも私はそんな状況でも大好きだったお母さんが教えてくれた「笑う門には福来る」という言葉を信じて鼻歌を歌いながら歩いていた。


こんなにも絶望的な生活を送っていても笑ってさえいれば福が来てくれる。またお母さんに会えるかもしれない。そう信じていた。


お母さんはお父さんのせいで家を出ていった。お父さんは毎日のようにお酒を飲み、お母さんに暴力を奮っていた。更には仕事にも行かずに競馬で稼ごうとする毎日。お母さんが出ていってからは暴力の的は私に変わり、毎日のように殴られた。

辛かった。


この家にいたくなかった。


お母さんに会いたかった。


私はお父さんが寝ている隙を見計らって家を出た。お金はお父さんの財布から盗んだ。


1か月前の話だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ