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特別育成合宿  作者: 春夏秋冬
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特育

皆様、はじめまして。ラブコメ大好き!

春夏秋冬です!私が書く小説はこんなことが現実であったらいいな〜という妄想ラブコメ!

ぜひ、みなさん!よろしくお願いします!!


なお、私の名前は「しゅんかしゅうとう」ではなく!「ひととせ」ですので、よろしくお願いします!

春、それは人々を浮き足立たせる魔性の季節。

出会いや別れ、新生活様々は思いが交差する人の感情が明るくなる季節である。

しかしこの俺、櫻井悠は早めの五月病をこじらせたように鬱々真っ盛りである。

「いやはや! なんとも春は素晴らしい!! この行事がまたやってきたねぇ!!」

いちいち語尾に音符が跳ねてそうなテンションで盛り上がるこいつは全然俺とは違うらしい。

「お前はよくもまぁそこまで盛り上がれるな…...」

「褒めるな褒めるな」

「誰が褒めた」

呆れてため息が一緒に出る。

「おいおい大将。しけた面下げて歩くなや。この俺、三木 幸太様が元気を分けてやろう!!!」

「やめろ。変態がうつる」

「人の好意をそんなに易々と蹴り飛ばしてくれるなよ。なにがそんなに気にいらねぇってんだ」

「何って『特別育成合宿』だろ」

「特育の何が嫌なんだよ?」

「むしろ何がいいんだ」

「何ってお前......だってよぉ......考えても見ろい!! 女子と二人っきりで1晩だぞぉ!? 二人っきりの夜! 二人っきりのベッド!! イィーイヤッホォゥゥゥ!!!!」

「叫ぶな近所迷惑」

「あぁいや、すまんすまん。とにかくだ!! こんな行事が味わえるのは幼稚園から高校まで一貫している私立光未来学園のおかげだろ!? 健全な男子たるものこの行事を楽しみにせずして何を楽しみに生きろというんだ!!」

「はいはい」

ここまでの流れで察しのいい方はわかっただろう。さっき言った『特別育成合宿』通称『特育』とは、くじ引きで決められた男女が用意された一軒家で協力し合いながら一週間共に過ごすというものである。しかもさっき親友のバカが大ぎえで言っていた通り、この行事は光未来学園の付属幼稚園入園から開始されるのだ。俺はかれこれ13回もやっている。17歳になるこの俺は14度目の特育を行うのである。

ここで疑問に思う人もいるのではないだろうか? "なぜわざわざこんな危ない行事を行うのか"と、それは俺も大いに思う。下手をしたら学校は風俗業を行うことになるのだ。

父兄からも賛否両論あるが何故かこの学園はこれをものすごい大事な行事にしていて、欠席の場合大きく内心に響く可能性があるのだ。

というわけで、俺のような男も渋々強制参加。


まるで羽が生えたように浮き足立って昇降口を潜る幸太を尻目に俺はどうにかこの行事を避けられないものかと探っていた。

なるべく遠回りで教室に行こう。

時間を稼がねば…...。

ドスっ!!ーー

廊下の角を曲がったところで何か柔らかくて硬いものとぶつかった。

「ゲッ!! ハルちゃん先生!?」

「『ゲッ』とはなんだい? それに黒田先生だろ」

「晴美だしハルちゃん先生でいいじゃん」

「よかない。それで悠くん。君はこんなに所で何をしていたのかね?」

「いえ、別に!! そのまぁ......物思いにふけていたというか、少し考え事をしていたと言うか......」

「ははぁん......特育から逃れるための口実を探していたと」

「え!? いえ!! 滅相もない!?」

「ははは!! 相変わらず君は嘘が下手だね。君が滅相もないという時は大概図星なんだよ」

そう言うとハルちゃん......もとい、黒田先生は俺を小脇に抱えると教室へと歩き出した。この先生は人の恋の噂とか色恋沙汰の話が好きだからなぁ。この行事、結構カップルできるしなぁ。

やばい先生に捕まったもんだ......。


「ハーイ!! 静かにー!! みんな忘れ物はないかー?」

教室につくなり俺は席へ放り出された。

「今年も一週間。親密な関係になる相手をくじで決めるわよー!!」

ほぼクラスが苦笑いの中、一部の女子と一緒に登校したバカのような男子が元気に返事をする。

「じゃあ男子から。こっから紙を一枚取ってねー」

抽選ボックスと書かれた箱をバシバシ叩く黒田先生。

男子が群がり我先にと紙を抜いていく。俺はそれを二歩くらい下がって引き気味な笑いで見守る。

「ほれ、あそこ入りたくないんだろ? お前の分もとってきてやったぞ」

「サンキュ幸太。持つべきものは友とはよく言ったもんだ。友達じゃないのが残念だよ」

「酷すぎないか......?」

「ひどいのはお前の執着心だろ。紙くっしゃくしゃだぞ」

「ここにはな!!! 中条愛梨ちゃんの名前が刻まれているのだ!!」

「中身見たのか!?」

「見てない」

「え?」

「見なくれもわかるんだよ。運命だからな」

馬鹿だとは思っていたが、あげく脳みそは今朝の味噌汁にでも使ったのだろうか?

中条愛梨とは学年でも有名どこで、マドンナとでも呼ぶにふさわしいのだろうな。

俺はあまり気にしていないが、向こうからも気にされちゃいないだろ。むしろ同じ学校にいながら、その存在さえ疑っていた。

今年は同じクラスだ。どうやら実在したらしい。

「まぁせいぜい頑張れ。応援してる」

「任されよ!!!」

「男子ー! 全員とったわね?」

このくじの嫌な所は男子がくじを引くところだ。女子が引いてくれるならまだいい、男子が引くから余計に責任を感じるんだ。

「順番に名前を読み上げて言ってー?」

準々に生を呼ばれていく女子。落胆と歓喜が教室中に響く。

「幸太。どうだった?」

「......」

「幸太?」

「......」

隣には"ゲームオーバー"というテロップが似合いそうな口から精魂が抜けた少年がいた。

しかしコンティニュー用の土管は現れないようだ。どこかのゲームの開発者のように上手くは行かないらしい。

「悠くん!!」

「はい!!」

「ボサッとしないで、君の番よ」

「あーはいはい......えーっと......」

血の気が引くとはこのことだろう。

「悠くんどうしたのよ」

「えーっと、先生......引き直しって」

「しないわよ」

俺にもコンティニュー機能はないらしい。

「悠くん早く!」

「な......中条......愛梨......さん」

クラス中の時間が止まった。

どうやら俺にはポーズ機能は付いていたらしい。

「ゆぅ〜うぅ〜。 おぉ〜まぁ〜えぇ〜」

「落ち着け幸太!!」

「先生!! トレードを申請します!」

「認めません」

先生にこやかに却下した。

こうして無事(?)くじ引きが終わった。

その後駆け寄ってきた女子が

「櫻井くんよろしくね」と言って去っていった。

クラスの男子の視線が俺を殺しかねない殺気で溢れている。

今年の特育は一体どうなることやら......。


読んでいただき誠にありがとうございました!!

続きもぜひ、よろしくお願いします!!

(ただいま、執筆中!)

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