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おやじ彼女  作者: ponta
天下無双
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決着

「さあ、終わらせてやる!」


「待って! これ見てください!」


私はスパッツを勢いよく下げ、ショーツを見せた。

 

私のショーツを見た、伊藤さんは驚いた顔をして、

手で隠せとジャスチャーする。


「馬鹿、お前、人前で何やってんだ?!」


私は驚く伊藤さんの顎に、左の跳び膝蹴りを入れ、頭を掴んで右の膝をこめかみにいれた。

無防備だった伊藤さんは、二発ともまともに食らい、その場に倒れた。


「嘘?! 勝ちゃった!」


私は痛みを感じ、その場にしゃがみ込む。さらに、脇を痛めたみたいだ。


伊藤さんを見ていた山下師範が、渋い顔で私を見た。


「年頃の娘がなんて、格好だ。早く、隠しなさい」


「押忍」


「しかしまあ、してやられたな。あんな方法、普通思いつかん」


「押忍、ありがとうございます」


私は自力では歩けず、車いすに乗せてもらって、控室へと戻った。


****************************************


「あつつつ」


痛み止めも効かなくなっているらしい。

そろそろ決勝の時間だ。


決勝は木村とやることになった。

俺はボロボロ。木村のダメージは大したことない。

こりゃ、最初から勝負は見えてる。


しかし、決勝戦を棄権したとあっては、楽しみに待ってくれている人たちに申し訳がたたない。


「奈津美さん、棄権したほうがよくないですか?」


「うーん。とりあえず、リングインはするよ。

 観客がまってくれてるし」

 

そうはいったものの、花道を歩きだして後悔した。

一歩踏み出すごとに激痛が走り、息をするだけで痛みが走る。

時間が経つごとに、痛みはひどくなり、意識が飛びそうだ。


リングに上がると、木村がにこやかに歩みよってきた。


「先輩とやれるなんて、楽しみだなあ。伊藤の時みたいな手は、俺には通用しないですよ。

 ハッケイ鍛えなおしてきましたから、期待しててくださいね」

 

「ははは。俺、限界。もう倒れそう」


周りの景色がぐるぐる回り、俺は倒れ意識を失った。


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