最終話:許さん
前回前々回のまえがきをフラグにしないために凝縮したけれど、7000文字くらいになりました。つまりいつもより千五百から二千文字ほど長めです。
シープラを助け出してから三日が経った。優樹が言った三日間での根治、さすがにそれは無理だったようだが、それでも座ったり軽く歩くことが出来る程度には回復している。
優樹曰く、「一瞬のことだから細部まではわからなかったけれど、だいたいこんな感じ」の服を着せられたシープラは、どこか凛とした雰囲気を纏っていた。
「まあ本当に一瞬だったし、よくわからなかったところは想像で埋めておいた」
「なるほどね。それで巫女服ね」
たぶん十割わからなかったんだな。それで全部想像で埋めておいた、と。俺も一瞬のことだったし、そもそもその直後に起きた事件の方が印象強いしで、完全に忘れてしまった。
見た目年齢は大体一二歳くらいか? 言動の端々からはそうは思えないほど難しい言葉が飛び出したりするが、かなり高度な教育を受けたか非実在青少年のどっちだろう。
実年齢よりも異常に若く見える、漫画等の登場人物のことを非実在青少年というが、シープラは違う意味で実在を疑いたくなる美しさを秘めていた。未成熟であるがゆえの、未来性。そこに可能性の萌芽を感じる。……と、優樹が言っていた。どうも彼女は、年上から年下まで、ストライクゾーンかなり緩めで設定してあるらしい。
まあ確かに可愛らしい容姿をしているとは思うけれど、精々小学校に一人いるかいないか程度のレベルだ。こうやって考えれば結構可愛い気がしてきたぞ……?
「巫女服か。儂が着ていた服とよく似ているのじゃ」
「え、似てるの!?」
「どうしてクロウはそんなに僕を見るんだい? 視姦?」
「御主人。わたしも……視姦、して」
「シカンとはなんじゃ?」
弛緩。緩める事ですよー。
こんな説明でごまかせるわけないですよね。
そう思っても、一度試してみることにする。
「緩めることだ」
「緩める? なにをじゃ? それだと文章の繋がりからしておかしいじゃろう。虎姫が私をシカンして欲しいと言ったことから、クロウが虎姫をシカンするということは、つまり言い換えるとクロウが虎姫を緩めるという意味になるのじゃが、これでは意味が通じん。儂を子供だと思って侮るではないぞ。今年でもう十一歳になる。もう大人じゃぞ」
「り、理詰めで帰ってきた……」
「クロウが論破されてる! それからシープラちゃん、十一歳なんだね」
シープラは終始こんな感じだ。自分が納得するまでは何もしないし、好奇心旺盛で意味の分からない言葉があるとすぐに聞いてくる。その反面、納得すればどんなことでもするし、一度覚えたことは忘れにくい体質なのか、どんな些細なことでもしっかり記憶している。良く言えば利発。悪く言えば頭でっかち、理論信者。
確かに見た目は非常に愛らしいのだが、積極的にお近づきにはなりたくない。俺の苦手なタイプだ。優樹も似たように理詰めがちだが、別に子供ではないから分別をわきまえているので問題なし。まあ、モラル方面にも分別をわきまえてもらえたらと思うのですけどね。
「そうじゃ。儂の種族は十二歳で成人じゃから、もうすぐ大人、いやもう大人といっても過言ではないのじゃ」
「そっかー。僕はもうすぐ十六歳だけれど、まだまだ自分の事を子供だと思うよ」
「自分の事を子供だと思えるのは確かに子供の特権じゃ。しかし自分の事をもう大人だと言い張るのも子供の特権じゃぞ」
「お、おみそれしました師匠」
「ダメだ優樹がやられたぞ!」
子供だから手加減しているというのもあるだろう。優樹が言い包められている。
と、思っていたら、優樹から個人メールが届いた。目の前にいるのにわざわざこうしてメールを送ってくるということは、何か重要案件だろう。股間の辺りをまさぐっているかと思ったら、こんなことをしていたのか。ちょっとアレしてるようにしか見えなかったので、意識の外に追いやっていたのである。
シープラに何かを悟られないように、極自然な動作を意識してメールを開く。
『シープラちゃん、チョロイよ。大人扱いしたら簡単に「視姦」から意識を逸らしちゃったし、なんかそれっぽいこと言ってるけど、誰かの受け売りっぽいね。自分の事を子供だと思えるのは、とか言ってるのは、自分を大人と言い張りたい良くある背伸びさ。多分普段からそんなことを考えている時に、さっきの言葉が書いてある本とかに出会って深く感銘を受けたとか、そんな感じだと思う。
それから、彼女の種族は十二歳で大人になるらしい。他にもいろいろ探ってみるけど、ちょっとドラキュラに聞いてくれないかい? 十二歳で大人になる種族のこと。もしかしたら彼女の種族が分かるかもしれない』
優樹は、あくまでにこやかにシープラと話を続けている。
それを見た俺は、メールと彼女たちを交互に眺めてこう思った。優樹さんマジ怖ぇ……
☆☆☆
ちょっとトイレに、そう言ってシープラがいる部屋から退室する。念のためにログハウスから十分な距離を取ってから、魔王ドラキュラを喚び出した。
「ボクだよ。我が王」
「ドラキュラ、お前、なんでシープラから遠ざかろうとするんだ? ずっと逃げてるだろ?」
ドラキュラはといえば、亜人の説明をしてくれて以降、俺がシープラの近くにいる時は絶対に姿を現さないのだ。喚び出しても応えない。
「んー、えっとね、我が王。ボク、あの子の近くにいると力が弱まる気がするんだよね。ドラキュラじゃなくて、空の王の力の方。いや、弱まるっていうか、相殺されるっていうか」
「相殺? シープラの……力? とか?」
「うーん。それが分からないから、ちょっと姿を隠してる。シープラよりはもっと微弱だけれど、虎姫からも同じような気っていうか波動っていうかが出ててボクの力と相殺してるし、もしかしたらモンスターないしは亜人とボクの力は相性が悪いのかも。単純に"空の王"が陸上生物にアレルギー起こしてるだけかもしれないけれど」
「虎姫はドラキュラに対して何か感じるか?」
なにも、と、虎姫は首を横に振った。ドラキュラの考えすぎじゃないのか? そうは思うものの、一応頭の片隅程度には留めておくことにする。後ほどなにか重大な意味を持つかもしれないし。
「それで、我が王? ボクを喚び出したのはそんなことを聞く為じゃないでしょ?」
「ああ、そうだった。ドラキュラ、十二歳で成人する種族ってわかるか」
「十二歳か。亜人って基本的に十六歳か十五歳で成人なんだよね」
「わたしの集落では十六歳」
そういえば虎姫は「生」まれてから十七年だと言っていたが、転生というシステムを持つ虎人である以上、自分でも実年齢はわからないらしい。
「だからえっと、十二歳で成人っていうと……エルフの、確か古老族とかがそんな風習だったと思う。知識の収集を一族の至上命題とし書物の継承を一族ぐるみで行う。種族の数は少なくて、数十人くらいしかいないはずだよ」
そんな少ししかいない種族なのに、絶滅してしまわないのか?
俺がそう言うと、ドラキュラは答える。
「その分長命で、一個体数千から数万年生きるんだ。特徴としては、我が子の生誕と同時に、生まれてから十二歳までは成長を続けるけれど、十二歳の誕生日になると成長が止まるという呪いをかける風習がある。だから、十二歳の誕生日を迎え成長が止まると、その瞬間から大人になるんだ」
「不老長寿の種族か。危険性は?」
「まあ、無いとは思うけれど。失われた魔法とか神話級宝の生成方法とかを知っている可能性もあるから、一概に安全だとは言えないかも。えっと、シープラだっけ? の、年齢は何歳なの?」
「十一歳だ」
「ああ、それなら大丈夫。その年でそんな魔法が継承されているわけないし、ロストオーパーツの生成方法なんて、それこそ神代の時代から生きてる古老族あるいはその古老族から知識を継いだ者しか知らないしね。そもそも知ってるのと作れるのとでは別だし」
☆☆☆
ドラキュラから聞いた話と、俺が退室した後で優樹が聞きだし、追加で送ってきた情報により、シープラがほぼ古老族であることはわかった。聞きだした特徴で、地上に該当する亜人は古老族だけなのだ。
しかしシープラは、頑として名前と年齢以外を語ろうとしないらしい。どうして湖に飛び込もうとしたのか、それもだ。
「そういやシープラって地上の亜人なんだろ? なんで湖に入れたんだ?」
木に背中を預けて座るドラキュラに問うた。
「え? どういう意味?」
「ああ、いや、湖とか川とか、あと海とかって、入るには「泳ぐ」スキルが必要だろ? でもシープラは湖の中に飛び込んだしさ」
「ああ、たぶん古老族だからじゃない? 彼らは書物で読んだスキルのそのほとんどを習得しているといわれているから」
なるほど、学習するのか。それなら俺たちだって、泳ぎ方を習えば泳げるようになるのか? 今度シープラに聞いてみよう。
「それより我が王、あんまり長く離席していて大丈夫なのかい? 我が王のフィアンセは大丈夫? ボク、個人的にだけどシープラちゃんのことは信用出来ないと思うぜ?」
「あー、もう十分くらいか? 腹下したんだと思われるな」
「それなら全然問題ないんだけど。問題は、我が王がシープラに言えないことをするために屋外に出たと感付かれることだ。しかもその可能性は極めて高い。だってあの子、バカだけど聡いでしょ? えっと、シープラちゃん?」
バカだけど聡い……
博識かつ聡い優樹とドラキュラがそう評するのだから、確かにそうなのだろう。シープラは年相応にしかものを考えられないが、書物を読んで得ただけの知識で武装し大人の皮を被っている――
「まあとりあえず、一旦戻るわ」
「じゃあボクも還るね」
本来死霊術師の使役するゾンビは、術者の意思を無視して現れたり消えたり出来ないはずなんだけどなあ……
光の粒子を放ちながら、ドラキュラが姿を消した。残った闇色の火の玉は地面に沈む。
俺の三歩程後ろにずっと控えていた虎姫に声をかけ、ログハウスまで戻った。
「やあ、遅かったじゃないか」
「ちょっと腹の調子が――」
「嘘じゃな?」
ホラ来たよ。
シープラがこちらを見る目は鋭く尖っているが、その中には喜びの感情が見え隠れしている。なるほど言われてみればそうだった。ドラキュラの言う通り――シープラは、大人を演じる自分に酔っている。もしかしたらこの変な口調も、それを意識しているのかもしれなかった。
「嘘じゃねえよ」
「いいや嘘じゃ。儂にはわかるぞ。貴様、嘘をついているであろ? いったい何をしていたのか、白状するのじゃ。……すまんな、本当は命の恩人らしき貴様らを疑うべきではないのかもしれんが、やはり用心するに越したことはないのでな……」
何と説明すればこの子は引き下がってくれるだろうか。優樹に助けを求めようと、視線を送る。すると、彼女は、指を一本立てた。
ちなみに俺と虎姫は部屋の入り口に立っていて、真ん中にシープラが座っているベッドがあり、その奥に優樹が座っているから、今彼女がしている身振りはシープラには見えていない。シープラは俺の目を真っ直ぐに見据えていた。
閑話休題。優樹は立てた指で俺を指し、次いで虎姫を指した後、軽く握った左手の中に突き刺した。その後突き刺した指を何回か抜き差しして、これで終わりだといわんばかりに手を下ろした。いやいや。下ネタじゃないですか。つまり虎姫とそういうことをするために離席したと言えと?
「まあ、その、なんだ、大人の事情って奴だ」
「そんな言葉で納得せんことはさっき言ったばかりじゃぞ?」
一応ダメ元で言ってみたが、やはり駄目だった。シープラの後ろで、優樹がやれやれと首を振るジェスチャーをした後、口を開いた。
「あー、シープラ、察してあげなよ。彼らは今まで性交渉していたんだから」
「せっ!? せせせせいこうしょうとなっ!?」
音がしそうなほどの勢いで顔を真っ赤にして、シープラは優樹に聞き返した。
「もちろん知ってるよね? だってシープラちゃん、大人だし。ん? 大人なんでしょ? 当然知ってるよね? もしかしたら経験もあるんじゃない?」
水を得た魚って……こういうことを言うのかなあ……
「あ、あるああるああうあ」
「大人なんでしょ? 性交渉が何なのかくらい、もちろん知ってるよね」
「し、知ってる……知ってるのじゃ……」
「ほう? じゃあ、説明してもらおうか」
「あ、あれじゃろ? …………ス……」
「聞こえない。聞こえないよシープラちゃん! もっと大きい声で! さんはい!」
俺への注意を逸らしてくれた手前、止めに入りづらいんだよなあ……
下手に止めて、俺が外に出てた理由にまた興味が移ったら困るし、万が一にでも、ひた隠しにしている己の正体が看破されかかっていると知られたら、もっと困る。
「せ……ス……! セックス!」
「ん? なにそれ。もっとわかりやすく、具体的に説明してよ」
「男……器を……器の中に……る……」
「聞こえない! 聞こえないよ!」
「う……うぇぇ……」
「あー、ほら、ユージュ、もうその辺にしとけ。シープラも、このお姉ちゃんはあんまり悪い奴じゃないから、たまに暴走するだけだから、許してやってくれ、な?」
余りに優樹の悪乗りが過ぎたので、介入することに。ちょっとタイミング遅かったかも。半泣きどころか八分泣きくらい?
それでも俺が言うと、こくんと頷いてくれた。周りに優樹とか虎姫とか、羞恥心を欠片も持ち合わせていない奴らしかいなかったので、なんとなく和む。
ちなみに優樹の舌打ちは結構心に痛かったので、聞かなかったことにしました。
「それじゃあ泣き止んでくれるか?」
「うん……」
「よっし。良い子だな」
涙を指で拭ってから、頭を撫でる。ちょっと乱暴すぎたかなと思ったが、頬を濡らしたまま笑みを見せてくれた。い、癒される……!
「……えへへ」
あ、だめ、惚れそう。いや惚れんけど。一瞬そう思った。可愛い。健気だ。
今まで出会わなかった健気なタイプにちょっと心揺れ動きかけた。俺には優樹がいるのに。あと一応虎姫も婚姻関係にある。
「シープラは旅をしてたのか?」
「うん」
シープラの背後で、優樹が驚愕の表情を浮かべる。俺もこんな簡単に情報が手に入るとは思わなかったので、同じような表情を浮かべかけたが、シープラが見上げてくる手前、何とか押しとどめた。
「目的地、わかるか?」
「うん。ヤマト・タタール」
ヤマト・タタール? 聞いたことも無い。町の名前か?
「そうか。何のためにそこを目指してたんだ?」
「それは言えんのじゃ。いくらその、クロウ、でも……」
「ああ、いや、言えないなら別に無理に言わなくてもいいんだ」
シープラの頭から手を離すと、あ、と残念そうな声をあげた。
「シープラちゃん」
「なんじゃ」
優樹が続いてシープラに話しかけると、今までの態度はどこへやら、不機嫌そうな声が返った。右手で俺の服を掴んで、優樹に対して完全に身構えてしまっている。
「えっと、さっきはごめんね?」
「許さん。一生許さん。口もきかん……と言おうと思ったが、それだと治療してもらったことに対して礼を欠くから、そうじゃの、口をきくことだけは許すのじゃ」
「クロウ……シープラちゃんに嫌われた……」
さっきのはさすがに全部お前が悪いだろ。フォローできないぞ。
でもまあ、優樹が悪役になってくれたおかげでシープラの信用を勝ち取る事が出来たのだから、後で慰めるくらいのことはしなければ。
「クロウ」
「なんだ?」
「好きじゃ。儂と結婚してくれ」
はああああああああああああ――!?
いきなりなんですか!? いきなりなんなんですか!?
「どうした。儂はもう大人じゃぞ? 別にかまわんであろ?」
「構うよ! 本妻は僕だ! 僕が妻なの!」
「御主人。私は……寂しいけど、我慢する」
「なんじゃ貴様ら。儂とクロウが結ばれることが不安か? だが譲らんぞ。儂はクロウに惚れたのじゃ。正真正銘初めての恋、クロウに捧げる」
どうして……
なんとなく妹をあやすつもりで泣き止ませたりしただけなのに。いや、別に妹なんていないけどさ。
過去にこれくらいの女の子の知り合いがいたわけでもないのに、なんとなくでやった行為が裏目に出たらしい。いや裏目か? これ。
「シープラ。結婚は……む」
まだ無理の「む」しか言ってないのに、目に涙を浮かべるシープラ。
「結婚は」
いや、だから。
「結婚はその……シープラが、完全に年齢的に成人してからで……良いですかね……」
「本当じゃな!? 儂の十二歳の誕生日に、ちゃんと結婚するのじゃぞ!?
問題の先延ばししか……できなかった……
きっぱり言った方が良いのかなあ? でもまあ、時間をおけばその恋愛感情が勘違いだったと思ってくれるかもしれないし。大体、一回優しくされたくらいで簡単に落ちるなら、もしかしたら他の相手が見つかるかもしれないし。
「ちなみに、シープラの誕生日っていつ……?」
そうだ、期限を聞いておかなければ。
「んっと、そうじゃな、ちょうど今日から一か月後じゃ」
思ったより短い!
これ、本当に結婚することになるんじゃないだろうな……
「そうじゃ! クロウ、ヤマト・タタールまで一緒に行かんか? そうしたら、そこで結婚式を挙げよう。それはそれは綺麗な町じゃぞ? 儂とクロウの結婚式にふさわしい、な」
「それじゃあ……次の目的地はそこで……良いよな? ユージュ、虎姫」
「まあ、別に構わないけれど……」
優樹がシープラに振られたショックで落ち込んでる!
ちなみに虎姫は頷いただけだった。
「ところでシープラ」
結婚の話から意識を逸らそうと、シープラに違う話題を振る。現実逃避ともいう。
「そのヤマト・タタールって、一体どういう町なんだ?」
名前だけではどんな町なのか、まったく想像がつかない。ヤマトって確か二五世紀だか二六世紀だかに日本人が作った宇宙船の名前じゃなかったか? 結局宇宙を飛ぶことは無かったらしいが。
じゃあ、宇宙にある町、とか? でもタタールの意味がなあ……
「人魚が住まい魚が躍り、海神の見守る町――それが、ヤマト・タタールじゃ」
それから、驚くなよ? と、いたずらっ気に微笑んで、付け足した。
「この町はな、なんと、海の中にあるのじゃ」
それでは次の章、海の王編でお会いしましょう。キーワードは「人魚姫」です。
なお、次の章がおそらく「ともゾン第二部」の最終章になるかと。さあ、一体何話になるやら。今回こそは二十話超える気がしてならない。プロットだけでも書きたいことが多すぎる。でも、次章を乗り越えたら次こそは第三部、物語の色々な謎の答えがだんだん明かされていく章……
遠いなあ、おい。
――次章予告――
険悪な関係にある優樹とシープラをなだめたりおだてたりしながら、なんとかヤマト・タタールへとたどり着いたクロウ一行。
しかしそんな彼らを待っていたのは、町ぐるみの陰謀で――?
あと水着とかクロウ争奪戦とかシープラの秘密とか。
「どうかなクロウ! こんなちんちくりんと違って僕の胸は!」
「御主人。わたし、この町……嫌い」
「我が王我が王。さっきの人たち、なんだかきな臭いよ」
「クロウになら……殺されても、構わないのじゃ。儂は……儂は……」
「畜生ォォォォォォ――!」
―――(予告は変わる可能性アリ)―
では。
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