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他人志望

自分自身に自信があった。

スタイルよし、顔よし、頭よし。悪いのなんて性格だけで、でもそんなの猫をかぶていれば絶対にバレないって信じきっていて。

私は。麻井由香は、自分は完璧だと思い込んでいた。

(私は周囲より凄く優れている。他人はなんて劣っているのだろう?私だったらもっと上手くやるのに)

ある日、ふと、そんなことを思った。でも、それはいつものつまらない考え事のはずだった。

どうして、こんなことになってしまったのだろう?本当に、他人と入れ替わってしまうなんて。

『どうか、夢であってほしい』

そう、思ってしまうのは、甘えなのだろうか?


   △  ▼


俺は平凡な一日。そんなものに憧れていた。

昔からオヤに進められた高校を振り切って、それより高いレベルの高校に努力に努力を積んで何とか受かって。

憧れの寮生活。憧れの自由な日々。

夢にまで見た世界に、あの時。あの、受験合格の日に俺は一歩だけでも、足を踏み入れることができたのだと思った。

けど、実際、現実を見てみると自分の理想と大きく外れていた。

少しでも自由時間を増やすために帰宅部したのに。塾やアルバイト。学校の宿題に予習、復習。友人達と遊びたくても、友人達とは予定が合わず、どこかへ出かけようとしても、資金がなくて結局アルバイトに勤しんだり。

何だかんだ言って、親元から離れたとしても、それで自由が手に入るわけではない。

嫌でも、日々の多忙さに、そんな現実を実感させられた。

逆に、暇そうにしている周囲の人を見ると、羨ましくなってきた。

裕福は自由時間。

他人と摩り替ってでも、俺は自由を一度でいいから手にしてみたかった。

それは、俺自身の単なる甘えなのだろうか?


   △  ▼


「すみません」

気が付いた時にはもう由香は声をかけていた。

目の前には、由香の姿をしている人物と、「盛大に食べました」と顔に思いっきり書いてありそうな青年が一人。「はへ?」と愉快な顔をして、由香たちを見ている。

「話したいことがあるんだけど、今、いいかな?」

由香は、先刻外出する前に鏡に向かって一生懸命プライドをかけて練習した、今のスタイルにあわせ、『男性バージョン爽やかに好感が持てそうスマイル』をしてみせた。

さぁさぁっ!ここから3人称でいきますよ〜(苦手分野です、はい。)

やっとこさ、ここまでこぎつけた!やったー。・・・など言っている場合ではないぞ、鈴乃さんっ!!

「ここまで投稿日数延ばすなんて!」

と、読んでくださった方達が絶対にご立腹のはずだぁ〜(汗)

不定期な投稿で、本当にすみません。これからも頑張りますので、叱咤激励、ご感想、誤字脱字等の指摘やご評価がございましたら、どんどん言ってやってください。

ではでは、今回も読んで頂き、ありがとうございました!!

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