祝☆女の子でびゅうっ?! -3-
「よっしゃ。まぁ、こんなモンだろ?」
得意げな顔をしながら、ケイスケは満足気な顔をしている。
「いいのかよっ?!」
どれどれと、鏡を覗き込んだ俺は慌ててケイスケに突っ込みをいれた。
確かに。アイテム全てが男用サイズだから、今の自分の体にはあわない(っつーか、超だぶだぶな)事は納得しておく。しかし、だからと言って。
「なんだよ、これはっ?!何でガキの頃の服なんか着なきゃいけないっ!しかもヨリにもよって中一の時の体育着なんだっ!」
「だって、他にサイズ合うヤツないじゃん。中学の制服は学ランだったし。体育着ならそこらのスポーツメーカーにもごろごろありそうなデザインだし?・・・どうかしたか?」
頭を抱えながらしゃがみ込む中一用体育着を着用の女になった俺。
どうしたのかと、首をかしげる学校サボリ魔にして隣人。
(・・・第三者がワケも知らずに見たら、きっと『着せ替えごっこして遊んでる怪しいカップルの図』ができあがってしまうんだろーなー。うわぁ・・・ヤダし。男としてショック受けないはずがないだろっての)
「んなに服に不満あるんだったら、どっかで服買えばいいだろーが?ほら、さっさと外に行こうぜ?」
「・・・わぁーったよ!行きゃぁいいんだろっ?行きゃぁさーっ!」
うがぁっ。っと腹をくくって俺はケイスケを押しのけつつ玄関に向かう。
靴は、やっぱり中学の時に買った(が、使い損ねてまだ履いてなかった)スポーツシューズ。
「なんかオゴってなー?」
「分かってるっ!」
あー畜生。とか呟く俺を見て、にやにやしながらケイスケが俺を呼ぶ。
「なぁなぁ、カズマ」
「何?」
振り返る俺に、上機嫌でケイスケは言った。
「祝☆女の子でびゅうっ!」
数秒後、学生寮全体にケイスケの悲鳴が響き渡ったことは、言うまでも無い。
今回はちょっと(いや、かなりの)時間を空けての投稿となりました。い・・・いや?別にサボっていた訳じゃないんですよ?は・・・ははっ。コレも計算のうちで・・・。いっ、痛っ!やめてっ!にこやかな顔して殴らないでっ・・・ぎゃっ。(爆)真実を知りたい方は、作者プロフィールにレッツゴー☆えーと。最後になりましたが、今回も作品を読んで頂き、ありがとうございます。最近、読者の方々が増えてきてくださって、嬉しいかぎりです。今後も頑張りますので、これからもどうぞ宜しくお願いします。