祝☆女の子でびゅうっ?! -1-
「えーと・・・誰っすか?」
目を白黒させながら我が友人にして隣人である、草野ケイスケがドアを開けたまま、突っ立っていた。
「えっ?えぇ?俺、部屋間違えてねぇよな?なんで、カズマの部屋に女子がいるわけ?えーっ?だって、あいつ学ッコの女子からだって人気無いのにぃ・・・?」
「おぃっ、ちょっとまて!ケイスケさん、聞き捨てならない言葉をさらっと言うの、やめてもらえませんー?ってか、俺はそっんなに女子から嫌われてた覚えないんデスけどぉー?」
「はっ?なんで俺の名前知ってんすか?実は前から好きでした、ってな素敵イベントなんて、俺の計画には無かったはず・・・?」
(計画?ケイカクって何よっ?!いやいや、ソコじゃない。今ツッコムべき所はソコじゃない!)
ツッコミは入れる所が多すぎて、中々上手いツッコミが出てこない俺は、取り敢えず正直に、
「俺だよ!正真正銘っ!池谷カズマっすよーっ!」
ツッコミ無しの事実を友人に突きつけてみた。
「・・・はへ?」
実に正直な感想を述べながら、ケイスケは引きつった笑顔で言った。
「えー?だって、君どっからどう見たって女の子じゃん」
「いやいや、見た目に騙されてはいけないぞ!ってか、俺だってワケ分かんねぇーんだって。朝起きたらこうなってたんだからさぁー?」
だんだんと泣きたい気持ちになってきた俺はケイスケに『分かってくれ』と、懇願に目を向けた。
「いやぁー・・・そんな目ぇされてもなぁ」
「ちょっと待て!何故にそこで顔を赤くしながら視線をはずすっ?!変な勘違いすんじゃねぇぞ!」
予想外の展開に俺は少々慌てつつ、ケイスケの考えを訂正する。
そんな俺を見て、ケイスケは『なんだ、違うのか』と、かなり残念そうな顔をしながら言った。
「じゃあさ?百歩譲って君がマジでカズマだったと仮定して、質問するけど・・・」
「信じてくれたんだなっ?!」
「カズマって実は女装趣味とかこっそりあった、変態さん?」
「やっと、分かってくれたのか・・・って、違ぁーっう!俺はヘンタイさんじゃねぇーっ!」
ぎゃあっ!っと、ソプラノ声が再び部屋中に響き渡った。
だんだん、この小説のテンションがおかしくなっていってる気がしてならない、今日この頃。ようやく第3話が書けて作者は嬉しいかぎりです。ちょっと、ミスったとこと言えばケイスケ君には関西弁を喋らせるべきだったかと言うところですが、まぁそれはぼちぼち考えて行きますか(爆)。今回も、最後まで読んでくださって、ありがとうございます。つきましては、ご意見やご感想、ご評価の方も宜しくお願い申し上げます!