0035 目的
「シグマ、こいつ、わかったんだがこれといって魔人特有の弱点が見当たらないな。」
ミストラが言うとシグマが言った。
「魔人と相対するのがそもそも間違ってるんだけど。」
ミストラは魔法で覆われ、いよいよ熱くなってきた火球の中で冷風が中に流れる。
六人に魔法のシャボン玉が覆った。
「チスタ!カウンターは使うな!戦術が取れない!」
「分かった!何をすればいい。」
「魔人の目を覆ってくれ。」
チスタが黒い鳥を羽ばたかせて魔人の目を四つ覆うと、ミストラが前方に入り、シグマが作った氷の刀剣をミストラとミーナに渡し、上からミストラの重量級突きが来るまでミーナは魔人と切り結んで時間を仕掛けていた。
タイミングになると、目を覆われた魔人は前につんのめり、ミストラがタコの頂点を突いて、火球を弾かせた。
アルシスタが魔人の頂点に絶対的なバリアを張った。
「すいませんが、この方を傷つけることはゆるしません。」
魔人は人形に戻ると、アルシスタに言った。
「アルシスタ、アルトール帝国は滅んだよ。」
「そうですね。全ては崇高な我らの目的のため、アルトール帝国の方には申し訳ないですが、あなた方も殺すわけにはいきませんのでここで切り上げていただきます。」
アルシスタは魔人に寄りかかると笑った。
「では、そののち。」
魔人とアルシスタは消えた。
五人がアルトール帝国の跡地につくと、マグマがたぎっていた。中心は活火山の近くのようだとシグマが見てきたので、五人は方針を決定すべく、作戦を練ることにした。
「つまり、アルシスタさんは国立の結界士なのね、シグマ。」
「そうなんだが、国立の結界士は嫌な噂しか聞かないんだ、実際。あれだけ強い魔人と通行証を管理する結界士が交流しているとすれば、もう組織的犯罪だし、中央都市に行ったほうがいいかもしれない。」
シグマが薪に枝を入れた。
「津々良、大丈夫そうよ。」
津々良はコクコク頷いた。
「中央都市ならば、そんな分かりやすい組織のことくらい知ってるもの。なんとかなるわ。」
ミーナが言うと、ミストラがシグマに聞いた。
「魔力はまだあるか?」
「強い魔物がでたら、四人で対抗してくれ。」
五人は森の中でキャンプをすることにした。
「そういえば、ロクロスはどうしたの?」
「あれ?マグマの中?」
「でも、私たちに魔人になれっていったのはロクロスのはず。」
「よし、やった!長く言えたな津々良!そういえば、オレらが消えたから別の魔人が来たんだよな、これは縄張り争いかな?」
「縄張り争い?」
ミーナは異変に気づいた。
「じゃあ、ロクロスも敵なの?」
「まあ、アルシスタよりおまえの方が綺麗だよ。」
「私?」
ミストラが爆弾発言した。




