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カピバラの国のプリンセス ~もふもふ王国と巨大にんじんの秘密~  作者: メガネ3353


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9/10

王国決戦!モフモフvsカサカサの最終決戦!

──その日、カピパランドの空は暗雲に覆われていた。

風が冷たく、空気がざらざらと乾いた匂いを帯びている。


「来た……!」

チビカピがにんじん槍を構え、騎士団たちは陣形を整えていた。

カピパランドの入り口に広がる草原、その向こうに、巨大な黒い影が迫ってくる。


ズズズズズ……


湿地帯から這い出るように現れたのは、

無数のカサカサ軍団!!

干からびた鱗がガサガサと音を立て、目は赤くぎらぎらと光り、

その中央には、圧倒的な威圧感を放つ黒い巨体──

ワニ帝国の王、グリオラスが仁王立ちしていた。


「この国を……干からびさせろォォォ!!!」

グリオラスの咆哮が轟き、カサカサ軍団が一斉に突撃を開始した!!


「ひぃぃぃぃ!!!」

「プリンセス! 指示を!」

カピたちが震える中、ほのかはにんじん杖をぎゅっと握りしめ、

心臓がバクバクと高鳴るのを感じていた。


(怖い……でも、負けない!)

「みんな! 集まって!!!」

ほのかが声を張り上げると、カピたちは「プリンセス!!」と叫びながら一斉に駆け寄る。


「私たちの力は、モフモフの心! そして……このにんじん杖がある!!!」

杖を掲げると、空に大きなにんじん型の光が出現し、

ほのかの背中のにんじんの羽がさらに大きく広がった!


「プリンセスフォーム、さらに覚醒……!?」

チビカピが驚きの声を上げた。


「行くよ!!!」

ほのかが叫び、

「モフモフ・ヒーリング・フィールド!!!」

杖を地面に突き立てると、カピパランド全体にモフモフの光が広がり、

カサカサ軍団の突撃が、ふわりとした癒しの風に包まれてスローモーションのように鈍っていく。


「ぐあああああ!! モフモフの力がぁぁぁ!!!」

カサカサ軍団が次々にひっくり返り、

「ちょっと気持ちいいかも……」と笑顔で寝落ちしていった。


しかし──


「フン、その程度で私を止められると思うな!!!」

グリオラスが咆哮し、全身から黒いカサカサのオーラを爆発させた。

その力はまるで嵐のようにモフモフフィールドを吹き飛ばし、

カピバラたちを吹き飛ばし、

ほのかの杖を弾き飛ばした!!


「きゃあああああああ!!!」

ほのかは地面に叩きつけられ、土埃が舞った。

「プリンセス!!!」

チビカピたちは必死に駆け寄ろうとするが、

グリオラスが大きな爪を振り上げてにんじん杖を掴み、

バキィィィィィィ!!!

「お前たちの癒しの力など、この爪で砕き……」


その瞬間だった。

ほのかの胸の奥から、柔らかい光が溢れた。

「わたしは……負けない!!!」

立ち上がるほのかの周りに、光のカピバラたち──

これまで出会ったみんなの想いが、モフモフの精霊として集まっていく。


「私たちは、カピパランドの家族だ!!」

「モフモフの心は、みんなの中にあるのだ!!」

「プリンセス、お願い!!!」


ほのかの手に、光のにんじん杖が再び宿り、

モフモフの羽がまばゆい虹色に輝いた!


「グリオラス!! あなたのカサカサを癒してみせる!!!」

「モフモフ・ヒーリング・オーバードライブ!!!」


杖から放たれた光のにんじんビームが、グリオラスを直撃!!

「ぐあああああああああああああ!!!!」

黒いカサカサのオーラが弾け飛び、

グリオラスの目がほんの少し潤んで……

「お前……温かいな……」

とつぶやいた瞬間、

ドカーン!!!と大爆発を起こし、空高く吹き飛んでいった!!



カピパランドに、再び静けさが戻った。

「プリンセス!プリンセス!」

「にんじん!にんじん!」

「モフモフばんざーい!!!」


ほのかは汗だくで立ち尽くし、にんじん杖をぎゅっと抱きしめて涙を流した。

「よかった……みんな……守れたんだね……。」

カピバラたちが一斉に寄り添い、モフモフの毛並みでほのかを包み込む。


そのとき、空からひとひらの葉っぱが舞い落ち、王様カピの声がそっと届いた。

「癒しの心は、この国を支える光。

お前がプリンセスでよかったのだ……。」


ほのかは目を閉じ、深く息を吸った。

「私、もっともっと……強くなるからね。」



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