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カピバラの国のプリンセス ~もふもふ王国と巨大にんじんの秘密~  作者: メガネ3353


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7/10

新たなる脅威、黒き鱗の王

──にんじんの洞窟での大勝利から数日後。

カピパランドは祝福ムードに包まれていた。

「プリンセスばんざーい!」

「にんじん!にんじん!」

「ほのかちゃん、ありがとぉぉ!」

ほのかは、モフモフのカピバラたちに囲まれ、葉っぱの花冠を載せられていた。

「えへへ……ありがとう。」

頬を赤らめて笑うほのか。

その笑顔を見て、チビカピはにんじん槍を高々と掲げた。


「プリンセスは我らの癒しの女神ですぞ!」

「女神!? いやいやいや!」

「女神!女神!」

「モフモフの女神!!」

大合唱が巻き起こり、ほのかは恥ずかしくて地面に顔を埋めた。


そんな平和な日々の裏で──

カピパランドのはるか南、湿地帯の奥深く。

黒く濁った沼の中心に、巨大な石の祭壇があった。

そこに座す影──ワニ帝国の真の王、その名は……


「グリオラス」。


巨大な黒鱗のワニ。

鋭い牙がむき出しで、目は血のような赤。

肩には無数の傷跡が走り、背中のヒレは棘のように尖っている。

その体からは、癒しとは正反対の**「カサカサの呪いの気配」**が漂っていた。


「グラウドめ……使えぬやつだ。だが、カピパランドのプリンセスの力……。

あれは本物の“モフモフの契約”か……。」


グリオラスは舌を鳴らし、爪で地面を叩いた。

「癒しの光など、所詮は一時の甘さ。

この世界を支配するのは……カサカサの力だ。」


背後に控える小さなワニたち──「カサカサ忍軍」が、スッと姿を現した。

「忍び込め。プリンセスの力の源、あのにんじん杖を奪ってこい。」


「はっ!」

カサカサ忍軍が、黒い影となって沼を飛び出していった──。


その頃、カピパランドでは──


「今日のお風呂も最高だね!」

ほのかは温泉でぷかぷかと浮かびながら、チビカピたちと笑い合っていた。

「プリンセス、湯あがりのにんじんドリンクですぞ!」

「ありがとう!」

コップに入ったにんじんジュースを飲むと、ほのかの頬がほんのりピンク色に染まった。


「私、この国が大好きだなぁ。」

ほのかはにんじん杖を見つめ、決意を胸に秘める。

「もっと強くならなくちゃ。」


しかし、その夜──

カピパランドの森の奥で、怪しく光る目が輝いた。

「カサカサ忍軍、侵入完了。」

忍者ワニたちが静かに、プリンセスのにんじん杖を狙っていた──。

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