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自称天才プログラマ異世界に行く〜魔術をデジタルで捉える〜  作者: 白色朝顔
ラグナ魔術大学三年生編
70/84

出し惜しみはしない

出し惜しみはしてられない。

「「"ダスト"」」

俺は砂埃を出し闘技場全体に広げた。


「なによこれフラビュエル君が見えないじゃないの。」

「ほんとよーこれじゃなにもわからないわ。」

観客の文句が響く。


(まったくだこれじゃなにも見えない。)

(確かに僕も仕掛けられないがそれは先生もだろ。)

フラブがそんなことを考えていると、

左肩に痛みが走った。

「いっ。」

(攻撃されたのか!?いやマグレだ...)

バリッ

フラブが肩を癒そうとするとシデアの魔術が

フラブの頭を掠める。

(マグレじゃない!!場所が分かっている!!)

シデアの作った石の弾丸が次々とフラブを襲う。

(クソッ!!どこだ!?)

ビュンッピュンッ

フラブが足を撃ち抜かれ膝をつく。



「やっぱり俺の魔眼は知らなかったか。」

視界のはっきりしたところじゃ詠唱のいらない

あいつに分がある。

だが、今の状況なら魔眼で視界の制限されない

俺の独壇場だ。

「「"ストーンボルト"」」

フラブが治癒魔術をかけようとしているのを確認して

魔術で妨害する。

砂埃をどかす暇も治癒をかける暇も与えない。

かっこいい勝ち方ではないがこれなら勝てる。

勝負を諦めたのかフラブが一切動かずに

座り込んでいる。



「フフックハッハハッハァッハッハッハッ。」

フラブが肩を大きく揺らして笑っている。

「あーー....」

「なんだよそっちも殺意満々じゃん。」

フラブがそう言った瞬間

砂埃が強風で一斉に飛び散る。


「なっ...」

フラブの動きには注意していたのにも関わらず

砂埃を消し飛ばされてシデアが驚きを隠せずにいる。

「別にさぁ、わざわざ手を構えなくても

 魔術は使えるんだよね。」

フラブが傷を癒やしながら立ち上がる。

そしてシデアに向かって石の塊が高速で飛んでいく。

シデアは呆気に取られていたため反応が遅れてしまい

直撃した。

バギィッという音ともに杖が砕け散る。

まずいっ!!!

シデアが回避行動を取ろうとするが間に合わず、

「お返し。」

ビュンッビュンッ

先ほどのフラブと同じように足を撃ち抜かれ

膝をついた。

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