詩 飴玉逃亡劇
「あれ、さっきまでそこに置いてあった飴玉がない!」
「一体、どこに行っちゃったんだろう」
食べられたくない飴玉は逃げていく
すたこらさっさ ころころころりん
小さな体を活かして 移動
家具の隙間に 入っちゃおう
ころころ転がり どんどん奥へ
誰も追ってはこられまい
丸い体で 勢いつければ
すぴーど ぐんぐん あっぷあっぷ
かたいボディが自慢なんです
「ちょっとぶつかって
ちょっと痛くて
ちょっと困っても
かなり平気!」
逃げてく 逃げてく
どんどん 逃げてく
食べられたくないから
一心不乱に逃亡中
「うーん、見つからないなぁ」
「誰かが食べちゃったのかなぁ」